こんにちは山田あしゅらです。
義両親の在宅介護の様子を嫁の目線で綴った ブログ『13番さんのあな―介護家庭の日常―(現・13番さんのつぼ)』。ここに書いてきた13年間の記録をもとに今の気持ちを織り交ぜつつ、改めて当時のことを振り返ってみようと思います。
前回の記事:漂う匂いにもう限界...。プライドが高い義父にリハビリパンツを履いてもらうには?/山田あしゅら
ついにポータブルトイレを導入することになった我が家。
ここで注意しなくてはならないのは、ポータブルトイレは介護ベッドのようにレンタル利用が出来ないということです。
このようなものを『特定福祉用具』といいます。
肌を直接つけるものは貸与になじまないということから『購入』という形になるのですが、高価なものが多いので介護保険を利用して購入するケースがほとんどではないでしょうか。
※介護保険利用の場合は原則1割負担。償還払い(全額を支払ったのち、9割のお金が返される)で購入することが出来ます。
ポータブルトイレの利用については
何とか義父の了解を得ることが出来ましたので早速ケアマネおーさんに電話をかけ、事の経緯を説明すると
すぐに家まで駆けつけて来てくれました。
義母がお世話になって以来、長いお付き合いのおーさんは、義父の性格もよく心得ている上、私が排泄の介助で苦労していることも良くご存じなので上手く調子を合わせて話をすすめてくれます。
説明を聞きながらカタログを見せてもらったところ、目的や用途に応じて様々なポータブルトイレがあることにまず驚きました。
軽量で『いかにもトイレ』というものから、ふたを閉めると重厚な家具調のいすになるもの、中には暖房便座のついたものや、普通のトイレにあるような洗浄機能がついたものまで実にたくさんの商品があります。
しかし先ほども書いた通り、かなり高価なものとなりますし、購入して一旦使用したら交換が効かないということもありますのでここは慎重に選ばなくてはなりません。
ポータブルトイレについては福祉用具店で現物を見てから決めようということになりました。
さてお次は最重要案件。
リハビリパンツ利用の推進です。
まずは私が口火をきりました。
この『リハパン問題』。
強制的に着けさせるわけにもいかないものだけにとにかく本人が納得しなければ話が進みません。
長い間、家族だけでは解決の糸口が見つからない問題でもありましたが、第三者の説得が加われば案外進展がみられるかも知れないと、おーさん同席のもと、淡い期待も込めての一石となったわけです。(もちろん、これも事前の打ち合わせは念入りに)
この話はウソではなく、介護職に就く人は研修などで実際に自身が『おむつ体験』することも少なくないのです。
ちょうど寒さに向かう12月。
寒がりの義父にこの一言は結構説得力があったようですが・・・。
おーさん、必死の援護射撃が続く中
押し黙る義父。
結局この日は『リハパン問題』に関して牙城を崩すことは出来ませんでした。
ただ、 少し前なら怒り出し、取り付く島もない義父でしたから一歩軟化の兆しアリというところでしょうか?
しかし悩みはまだまだ続きそうです。
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