【専門医が解説する便秘対策】「食物繊維も水分も摂っているのに...」という人におすすめの方法

【専門医が解説する便秘対策】「食物繊維も水分も摂っているのに...」という人におすすめの方法 pixta_109732650_S.jpg

『快腸大全 便秘外来医が3万人を診てわかった腸の新常識』 (水上 健/KADOKAWA)第1回【全8回】

テレビや雑誌などに多数出演する便秘・IBS(過敏性腸症候群)分野の第一人者・水上 健医師によれば、最近はリタイヤ後に便秘になる男性が増えているそうです。そうした患者の中には、下剤を服用しすぎたことで腸がダメージを受けたり、腸内環境や食事にこだわりすぎて便秘対策に疲れ果てている方も多いのだとか。先生が便秘外来で多くの患者の診療にあたることで分かった真実と、最新データに基づく正しい知識をまとめたのが書籍『快腸大全 便秘外来医が3万人を診てわかった腸の新常識』(KADOKAWA)です。今回はこの本の中から、30年来の便秘が治ったという報告もあったという「腸ゆらしマッサージ」についてご紹介します。

※本記事は水上 健著の書籍「快腸大全 便秘外来医が3万人を診てわかった腸の新常識」から一部抜粋・編集しました。

「ねじれ腸」「落下腸」由来の便秘は今までの便秘解消法が効かない!

大腸内視鏡検査を行うと、著しく腸がねじれているけれども便秘がない人がいます。そのような方には共通点があって、ほとんどの方が以前から運動をしているのです。60歳の方が「少し走ったりしていますよ」というので内容を聞いたら、「毎日5km走って、腹筋を200回やっています」などということはよくあることです。

ちなみにその方はポリープを切除して安静にしてもらったら、ひどい便秘になってあわてて病院に駆け込んできました。もちろん安静期間が明けて運動を再開したら便秘は解消しましたが......。

ものすごい量の運動をする必要はありませんが、このことからも便秘解消のカギは運動にあることは確かです。

とはいえ、運動がいかにいいといっても、すぐに始めるのはなかなかむずかしいでしょう。運動していなかった人がいきなり始めると筋肉痛になったり、場合によってはひざや腰を痛めたりすることも少なくありません。そして何より、続けるのがむずかしいものです。

そこで考えたのが、ねじれ腸患者さんに内視鏡を入れるときの工夫を応用し、運動しているときと同じような刺激を与える 「腸ゆらしマッサージ」「落下腸マッサージ」です。


□ 「食物繊維をとる」「水分をたっぷりとる」など、従来よしとされる便秘解消法を実践しているのに改善されないお腹が痛い便秘ならば、ねじれ腸や落下腸の可能性がある

□ そして、ねじれ腸便秘に向いた解消法がある ⇒腸ゆらしマッサージ

□ 腸ゆらしマッサージを行っても改善されない場合、落下腸の可能性がある

□ そして、落下腸便秘に向いた解消法がある ⇒ 落下腸マッサージ

□ 便秘は生まれ持った体質!  最適な便秘解消方法を選べば、頑張らなくていい!


この5つのポイントを覚えておいてください。

 
※本記事は水上 健著の書籍「快腸大全 便秘外来医が3万人を診てわかった腸の新常識」から一部抜粋・編集しました。
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