移動に時間がかかっても転倒しなけりゃ上出来!自力歩行と車椅子/山田あしゅら

こんにちは山田あしゅらです。

義両親の在宅介護の様子を嫁の目線で綴った ブログ『13番さんのあな―介護家庭の日常―(現・13番さんのつぼ)』。ここに書いてきた13年間の記録をもとに今の気持ちを織り交ぜつつ、改めて当時のことを振り返ってみようと思います。

前回の記事:朝食、トイレ、身支度で朝から大忙し!デイサービスへ送り出すという大仕事/山田あしゅら

年齢を重ねると身体の各所に様々な支障が出始めますが

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歩行能力の衰えは高齢者にとって最も大きな問題ではないでしょうか。

義父は手足が思うように動かなくなる難病と診断されていたため、早い段階から杖を使用していました。

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そのお陰か入院入所となる間際まで少しの介助があれば家の中の移動は自力歩行が可能でした。(転倒は数知れずでしたが)

しかし義母は最後まで杖や歩行器のたぐいを使うことはありませんでした。

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認知症が進行していたところへ、腰椎の圧迫骨折で急に歩行能力が落ちてしまったため杖を使いこなすことが出来なかったのです。

杖を実際に使ってみると分かるのですが、健康な私たちでも慣れるまで意外に時間がかかります。

これは歩行器も同じ。頭も体もまだ動くうち使い方に慣れておく必要があるようです。

歩行が困難になれば次は車いすの使用を検討したいところですが、屋外では利用出来てもわが家の場合、家の中で車いすを使うことがとても難しかったのです。

居間とキッチン間の移動はもちろんのこと、玄関と門までの間に不規則な段差がありスロープを掛けることが出来ないため外出する際にも自力歩行が必須です。

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また通院時など、義母を車に乗せる時は手引きで移乗しなければなりません。

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ウチの車、デイサービスの送迎車のような車いす専用車じゃないですもんね。

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病院に到着後は車の荷台に積みこみ持ち込んだ車いすで移動していましたが、現状、家の中では自分の足で歩いてもらわなければならないのです。

前回も書いたようにデイサービスの送迎は行きかえり共、車いす対応でした。

しかし家での生活を考えるなら、なるべく自分の足で歩いてもらいたいものです。

そこでデイサービスのスタッフにお願いしてみたのですがたくさんの利用者を抱えるデイサービスのこと。

やはり個別対応は難しく、特に朝の迎えは車いす対応でないと...との返事でした。

けれどしばらくすると帰りのみ普通車で帰宅するようになったのです。

私の無理なお願いも多少余裕がある帰りの車だったら可能ではと、スタッフ間で工夫し対応してくれたみたいです。

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利用時間内も移動は極力手引きを心掛けてくれているようで

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お陰でそれから2年半ほど何とか義母は自力歩行が続けられたのでありました。

デイサービスの皆さんには今でも心から感謝しています。

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健康法や医療制度、介護制度、金融制度等を参考にされる場合は、必ず事前に公的機関による最新の情報をご確認ください。
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山田あしゅら

まもなく60代を迎える主婦。3人の息子は巣立ち、孫が2人いるおばあちゃん。 義父・太郎を平成31年4月(享年90歳)、義母・はな子を令和2年11(享年95歳)をそれぞれ見送り、現在は夫と二人暮らしをしている。 13年間にわたり義父母の介護の奮闘を綴ったAmebaブログ 「13番さんのあなー介護家庭の日常(現・13番さんのつぼ)」をもとに 平成29年7月『毒舌嫁の在宅介護は今日も事件です!』を出版。

※毎日が発見ネットの体験記は、すべて個人の体験に基づいているものです。

山田あしゅらさんのブログ:13番さんのつぼ

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