こんにちは山田あしゅらです。
『13番さんのあな―介護家庭の日常―』というブログで義両親の介護の様子を嫁の目線で綴り始めて10年以上が経ちました。義両親と同居しながら介護をしていた当時のことを思い出しながら書いています。
前回の記事:調査での「義母のアピール」にガックリだったけど...。数日後に届いた「通知」の結果は...⁉/山田あしゅら
義母に念願の(?)要介護3が出たことによって我が家の介護は大きな転換期を迎えることとなりました。
介護度が上がると介護保険のサービス内容が変わりますので、まずケアマネージャーと話し合い、介護プランを立てなおします。
ただ、これまでのように自宅で行うと義父の横やりが入り、まとまる話もまとまりません。
私が話しやすいよう、おーさんは「事業所で話し合いましょう」と場を設けてくれました。
頑固で一筋縄にはいかない義父のことはケアマネおーさんもよく心得てくれています。
当初義母のみの担当だったおーさんが 義父の担当を受けてくれたのはつい最近のこと。
しかし数年前から『問題児(じじい?)』として義父は既に事業所内の要注意人物になっていました。
そんな経緯もあり義母のデイサービスのスタッフも含め、皆さん随分私の身を案じてくれていたようです。
認定調査員さんに訴えた通り
私の希望はこの3点です。
デイサービスと訪問看護に関しては既に利用が始まっていますので、残る課題は介護ベッドレンタルの導入ですが、義父の頑なな反対により実現は相変わらず難航していたのです。
おそらく今回も拒否されて紛糾するんだろうな・・・と思っていたのですが、このおーさんとの話し合いの数日前、実はちょっとした出来事がありました。
義母が転倒した際にも→もう義母は2階に自力で上がれない大活躍してくれた長男。(義父母からすると孫)
彼は7年ほど東京でひとり暮らしをしていたのですが、思うところあって、たまたま実家へUターンしてきたばかりでした。
帰って来るなり大騒動に巻き込まれる羽目となったわけですが、それでなくともしばらく離れて暮らすうち、全く変わってしまった祖父母の様子と我が家の現状を目の当たりにして少なからずショックを受けていたようです。
孫は祖父にとつとつと話しかけました。
「オレもさ、しばらく家を離れてて、わが家の状況がこれだけ変わっているとは思ってもいなかった。じいちゃんはどう思ってるか知らないけど、このままいくと母さんそのうち潰れるぞ。そうなれば困るのは頼ってるじいちゃんとばあちゃんだろ? 考え直さなきゃいけないと思うよ」
孫からの進言はさすがにこたえたようで義父はしばらくじっと考え込んでいました。
それから介護ベッドレンタルを頭から拒否する言葉を口にしなくなったのです。
毎日顔を突き合わせて暮らしているとどうしても感情が先走り、お互いの気持ちがうまく伝えられないことがあります。
いわば『外部の人』だった長男の言葉は、義父の気持ちを溶かすと同時に張ってる意地のつっかえ棒をポーンと外す役割を果たしてくれたようです。
痛い思いをした義母は気の毒でしたが事が動くきっかけはどんな時にもあるものだとつくづく思いました。
おーさんとの話し合いは1時間ほど。
じっくり私の気持ちを聞いてもらうことが出来て胸のつかえがおりました。
何とか介護ベッドのレンタルも導入の方向にむかいそうです。
あとはおーさんが取りまとめ
訪問看護
デイサービス
福祉用具
各事業所の担当者と日程を合わせて我が家で担当者会議を開きます。
以前から気になっていたショートステイ。
市内の事業所もいくつか教えてもらいました。
おそらくこれも介護ベッド同様、利用にこぎつけるまで義父の抵抗が大いに予想されますが、今後必要になる時はきっと来るでしょう。
在宅介護を進めていくうえで、先を考え具体的に動くとはどういうことか周りに後押しされながら少しずつ分かってきた私です。
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