<この体験記を書いた人>
ペンネーム:おこめ
性別:女
年齢:45
プロフィール:夫・子供二人・パート主婦。
コロナで家庭菜園を始めた方が多いとニュースで見ました。
かく言う私(45歳)もその1人です。
小さな小さな戸建ての庭にプランターを敷き詰め、トマト、唐辛子、きゅうり、ゴーヤなどなどたくさんの野菜を植えました。
また同じ頃、お隣のママさん(50歳)も家庭菜園を始めました。
お隣さんとの関係は良好でたまに会うと立ち話をします。
プライベートで出かける関係ではありませんが、ちょうどよい隣人関係でした。
うちとお隣さんの庭は塀で区切られているだけ、お隣さんは境目の塀に家庭菜園用のネットを張り、そこから窓に向かって緑のカーテンを引っ張っています。
「ここに張ってもいい?」
そう言われた時、日照関係はうちには問題ないので「どうぞ!」と二つ返事をしました。
4月に緊急事態宣言が出て、コロナで出かけることができなかったので、庭でたまに会い、土いじりをすることで心がリフレッシュ。
お隣さんは「初めて家庭菜園するわ! 育ってくるのが楽しみ!」と、とっても明るい笑顔で話していました。
お隣さんが頑張っている姿を見て、私も立派に育てるぞ! と毎朝毎晩お手入れをして、心がキレイになって行く気持ちでした。
ですが、温かくなってくると虫がでてきますよね。
隣の奥さん、虫が苦手だそうで、ことあるごとに「キャーキャー」騒いでいました
5月に緊急事態宣言が解除されてからも頑張っていたのですが、暑くなり始めた頃には、お世話をしている姿を見かけなくなりました。
野菜に水をあげている様子もなく、恐らく雨水が当たるだけだったのでしょう。
それからしばらく経ち、日当たりが良い我が家の庭は、立派に育ったたくさんのゴーヤときゅうりのつるや葉っぱでいっぱいになりました。
一方、お隣さんの緑のカーテンも立派になりました。
でも、虫が苦手で、パートが再開されたことも重なったためか、お隣さんは菜園を放置しだすようになったのです。
実は私、彼女がパートに出かけている時間帯に内緒で葉っぱを切っていました。
大きく育った緑のカーテンが枯れ、葉の後ろにクモが巣を張りだし、その魔の手がうちとの境目の緑のカーテンに伸びていたからです...。
そして自分の庭の分の水をあげるついでに、お隣さんの野菜にも水をあげたりもしていたのです。
しかし先日、買い物に出かけようとした時にお隣さんに会ったところ「(家の菜園は)もう枯れちゃったわ。お宅はすごい立派よね!」と諦めた様子でした。
それなら水を撒いてあげる必要はないので、水を勝手にあげることはやめることにしました。
私が水やりを放棄すると、お隣さんの家庭菜園は完全に放置状態です。
9月以降になると枯れた葉っぱが、うちとの境目に張られているネットからうちの敷地に落ちまくりました。
そのネットに虫がいることも...一匹ならまだいいですが、たくさんいるとさすがに怖いんですよね。
また、水をあげてないのになぜか生き残っているお隣のピーマンに蟻がたくさん行き来していて(どうやらアブラムシを食べているよう)、見てるだけでも気持ち悪くなってしまいます。
葉っぱの裏に蟻が群れていた...なんてこともあるのですが、お隣さんのピーマンなので害虫駆除もできません。
とっても関係がうまくいっているお隣さんですし、これからも仲良くしたいので何も言えず、うちに入った枯れ葉を拾っています。
もうやらないなら全部撤去してほしいのですが、そうとも言えません。
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