<この体験記を書いた人>
ペンネーム:ちゃば
性別:女
年齢:68
プロフィール:布団を干したり、重いものを運んだり、日常生活が大変になりつつあります。
息子夫婦は「共働きなので子どもを預かってほしい」という理由から、我が家と同じ町内に住んでいます。
孫は現在、小学二年生の女の子。
孫が2歳の時にお嫁さんが職場復帰し、それからは、ほぼ毎日我が家で過ごしていました。
というのも、保育園のときはお迎え時間に間に合わず、私が迎えに行き、我が家でお嫁さんを待つ、という生活だったのです。
そして、小学生に入ってからは、授業が終わり次第我が家へ来て、友達と遊びに出かけたり宿題をしたりし、お嫁さんが帰宅する時間になったら家へ帰るという生活になりました。
息子夫婦にも感謝され、私自身も孫の成長を間近で見せてもらえることに、とても感謝していました。
しかし、最近事情が変わってしまいました。
それは、小学校で孫が書いた「家族についての作文」がきっかけです。
周りの子がお父さんやお母さんを書く中、孫は祖母である私に感謝の気持ちを書いたそうです。
私はその作文を読んでいないので分からないのですが、「お祖母ちゃんが一番好き」とか「お祖母ちゃんに育ててもらった」というような内容が書かれていたということを息子から聞きました。
母親であるお嫁さんは大変なショックを受けてしまったようで「学校が終わったら、実家ではなく、こちらの家へ帰らせるようにする」と、息子から言われました。
私と孫の距離を離したいようです。
お嫁さんの気持ちは凄くよくわかります。
子どものために一生懸命がんばって働いているにもかかわらず、祖母が好きと言われてしまったら空しく感じてしまうでしょう。
私自身も、距離を離されてしまうことは仕方がないかなと感じます。
しかし孫は嫌がり、今まで通り学校から我が家へ来ることがよくあります。
息子夫婦は孫に「そろそろおうちでお留守番できるようになろう」と言って一人で家へ帰そうとしているようですが、うまくいっていません。
孫が学校から我が家へきたとき「お母さんには内緒」と言われますが、内緒にするわけにもいかないので、お嫁さんに連絡を取ると「わかりました」と素っ気ない返事がきます。
きっと傷を深めているのだろうなと思いますが、孫を門前払いするなんて絶対できませんので、家へ上げてしまいます。
孫もまだ子どもで「どうしておばあちゃんちに来ちゃいけないの?」や「一人で家は寂しい」や「おばあちゃんと一緒にいたい」と言われると、心が苦しいです。
私としては孫の気持ちを優先させてやりたいですが、強く言うこともできません。
目に入れても痛くない孫。
彼女が幸せになるために私にできることは何か、毎日考えています。
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