「室外機の位置を変えてよ!」隣人からの猛クレームに困ったおばあちゃんに相談され、仲裁した結果は...⁉

<この体験記を書いた人>

ペンネーム:とうふ
性別:女
年齢:45
プロフィール:夫・子供二人の4人家族。派遣社員。楽しくいきたいがモットーで生きています。

「室外機の位置を変えてよ!」隣人からの猛クレームに困ったおばあちゃんに相談され、仲裁した結果は...⁉ 31.jpg

これは去年の話。

空き家になっていた近所の家に、新しい住人Rさん(当時30歳)が引っ越してきました。

その夏に事件が起きたのです。

そのRさんが、隣に長年住んでいるSおばあちゃん(70代)にあることを言い出したのです。

「室外機の熱い風が窓から入ってくる。私は夏でもエアコン使いたくないのよ! 室外機の場所変えてくれない!」

すごい形相で言われ、とても怖かったそうです。

不安になり私(当時44歳)に相談しに来たおばあちゃん。

夫に先立たれ、相談できる人がいないおばあちゃんは、去年エアコンを買い替えたばかりで、どうしていいかわからないそうです。

正直お二方の問題なので間に入りたくはなかったのですが、Rさんと私は地元が同じ地方という共通点があり、よくお話しするので、間に入ってみました。

怒ってる人をうまく説得するには、正面から反論するより、その人が持っている「答え」を言わせたほうがうまくいくのでは...と思った私。

そこで、Rさんに「この問題はどうすれば解決できる?」と聞いてみました。

そうしたら「つけた電気屋が悪い!」と言い出したRさん。

その発想にびっくりしました。

確かに、当時空き家だったので住んでいる人はいないけれど、隣家の窓に向けて室外機を置くのは、プロとしていかがなものか。

なるほど......と妙に納得してしまいました。

ただ、だったらなぜRさんはおばあちゃんにクレームを出したのか、電気屋さんに出せばいいのではないかとよぎりましたが......。

結局、Rさんが電気屋さんに連絡をして室外機を再度設置しなおしてもらい、一件落着となりました。

聞いたところによると、追加料金なしでやってくれたそうです。

迷惑料としてRさんはポイントをねだったらしく、電気屋さんは仕方なくあげていたそうです。

そして、室外機を移動した場所は、なんとおばあちゃんの一戸建ての家の屋根の上。
長いドレンホースに変えていました。

その工事の際、電気屋さんがおばあちゃんにこう言っていたそうです。

「Rさんは夫婦そろってけっこう有名なクレーマーなんです! 気を付けてくださいね」

その後何もなかったかのように、おばあちゃんに笑顔で話しかけているRさん。

エアコンを使いたくないと言いながらも、結局工事のあとに窓を閉めてエアコン使っていたRさん。

おばあちゃんも当たり障りなく暮らしていますが、今でも「なにかあったら...」と、とても怯えています。

うちの隣でなくてよかった。

そう思ってしまいます。

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