<この体験記を書いた人>
ペンネーム:とうふ
性別:女
年齢:45
プロフィール:夫・子供二人の4人家族。派遣社員。楽しくいきたいがモットーで生きています。
これは去年の話。
空き家になっていた近所の家に、新しい住人Rさん(当時30歳)が引っ越してきました。
その夏に事件が起きたのです。
そのRさんが、隣に長年住んでいるSおばあちゃん(70代)にあることを言い出したのです。
「室外機の熱い風が窓から入ってくる。私は夏でもエアコン使いたくないのよ! 室外機の場所変えてくれない!」
すごい形相で言われ、とても怖かったそうです。
不安になり私(当時44歳)に相談しに来たおばあちゃん。
夫に先立たれ、相談できる人がいないおばあちゃんは、去年エアコンを買い替えたばかりで、どうしていいかわからないそうです。
正直お二方の問題なので間に入りたくはなかったのですが、Rさんと私は地元が同じ地方という共通点があり、よくお話しするので、間に入ってみました。
怒ってる人をうまく説得するには、正面から反論するより、その人が持っている「答え」を言わせたほうがうまくいくのでは...と思った私。
そこで、Rさんに「この問題はどうすれば解決できる?」と聞いてみました。
そうしたら「つけた電気屋が悪い!」と言い出したRさん。
その発想にびっくりしました。
確かに、当時空き家だったので住んでいる人はいないけれど、隣家の窓に向けて室外機を置くのは、プロとしていかがなものか。
なるほど......と妙に納得してしまいました。
ただ、だったらなぜRさんはおばあちゃんにクレームを出したのか、電気屋さんに出せばいいのではないかとよぎりましたが......。
結局、Rさんが電気屋さんに連絡をして室外機を再度設置しなおしてもらい、一件落着となりました。
聞いたところによると、追加料金なしでやってくれたそうです。
迷惑料としてRさんはポイントをねだったらしく、電気屋さんは仕方なくあげていたそうです。
そして、室外機を移動した場所は、なんとおばあちゃんの一戸建ての家の屋根の上。
長いドレンホースに変えていました。
その工事の際、電気屋さんがおばあちゃんにこう言っていたそうです。
「Rさんは夫婦そろってけっこう有名なクレーマーなんです! 気を付けてくださいね」
その後何もなかったかのように、おばあちゃんに笑顔で話しかけているRさん。
エアコンを使いたくないと言いながらも、結局工事のあとに窓を閉めてエアコン使っていたRさん。
おばあちゃんも当たり障りなく暮らしていますが、今でも「なにかあったら...」と、とても怯えています。
うちの隣でなくてよかった。
そう思ってしまいます。
関連の体験記:「これは私には合わない」信じられない!孫からのプレセントを突き返す義母
関連の体験記:「弟さんのお嫁さんに比べて私は...」家族8人で作ったLINEグループ。母が一方の嫁を褒めちぎり...
関連の体験記:「赤ちゃんって...」近所の小学校1年生の女の子の「予想外の質問」にうろたえる52歳の私
- ※
- 健康法や医療制度、介護制度、金融制度等を参考にされる場合は、必ず事前に公的機関による最新の情報をご確認ください。
- ※
- 記事に使用している画像はイメージです。