「これはいくらだったの?」スーパーで買った食品を一つ一つ尋ねてくる「倹約家の母」が息苦しい...

<この体験記を書いた人>

ペンネーム:ゆらら
性別:女
年齢:52
プロフィール:75歳の母と私、30歳娘と3年前から同居しています。贅沢を望んではいませんがお金に細かい母との生活が苦痛です。

「これはいくらだったの?」スーパーで買った食品を一つ一つ尋ねてくる「倹約家の母」が息苦しい... 48.jpg

母が倹約家だということは離婚後に同居するよりずっと前、恐らく私が子供の頃から気付いていました。

おもちゃが買ってもらえないとかお弁当のおかずが地味だとか、色々な場面でうちは他所と少し違うなと思っていたのです。

最近になって母にそのことを話したら、母は「家のローンの返済が大変だったから」と言っていました。

でも家のローンの返済はとっくに終わり、私が結婚して母が父と2人で落ち着いて暮らせるようになってからも、変わらず節約生活は続いていたと思います。

実際、同居をする前に一緒に食事や買い物に出掛けたりしていた頃も、やはり母はお金に細かいなと感じていました。

みんなで外食をしても、店を出た途端「お父さんが食べたものが一番高かった」とか、「4人で5千円、結構高い店だったね」と直ぐに値段のことを言ってきます。

娘とせっかく美味しかったのにガッカリだねとこっそり愚痴ることもありました。

父が亡くなりしばらくして同居を始めると、その倹約ぶりは私の生活に直結するため、苦痛に感じています。

例えば買って来た食料品を冷蔵庫や棚に仕舞おうとバッグから出していると近付いて来て「それは幾らだった?」と一つ一つ聞いて来ます。

「これは98円だったかな」「これは確か146円」と思い出しながら答えますが、正直なところレシートを見返さないと憶えていない物だってあります。

あまり言われるので面倒になり、適当に「150円くらいだったと思う」などと答えると、それには「いい加減だね」とチクリと返されるのでイラっとします。

そしてその一つ一つに返してくるのが「私の行く店の方が安い」という言葉です。

とにかく母は自分の買い物に行くスーパーが一番安いと思っていて、私の行く店は高いと決めつけているようです。

実際そういう物もあるので言い返しはしませんが、高いといっても1円や2円の話のため、聞いていて苦痛に思えてしまうのです。

あまりしつこく聞いてくるので次第に買い物が嫌になって来た私は、自分で行く機会を減らして母にできるだけ任せるようになりました。

その方が母もいちいち気にしなくて済むし納得できると思ったのです。

でもそれでは解決しませんでした。

今度は母の買って来る物に対する不満が出て来たのです。

母が「安い」と買って来る物はいつも同じ物ばかり。

調味料などは同じで構いませんが、毎回毎回決まったメーカーの豆腐、納豆、野菜は大根、キャベツなど目新しい物がありません。

果物やお菓子も見切り品ばかり買って来て、とにかく早く食べないと美味しくないと言って数日で片付けなければいけません。

中でも嫌なのはパンです。

母は菓子パンが好きで、お昼用に幾つか買って来るのですが、いつも同じパンを買って来ます。

こしあんパン、白あんパン、金時豆パン、しかも割引シール付きの見切り品です。

私も食べるのに「安いから」と言って自分が食べたいパンしかありません。

安いからといっても私は好きではないので、結局母が1人で食べ、私は自分で朝用の食パンでサンドイッチを作ったりして食べます。

結局、母にとってはとにかく安いことが優先で、自分が「安い」その次に「食べたい」と思った物しか買わないのです。

せめて安いもので構わないので私や娘が好きそうな物、分からなければ何が食べたいのか聞いて買って来て欲しいです。

1人で暮らしているわけではないのですから、それくらい当然の気遣いですよね?

買って来るものが同じで作るメニューも母が食べたい物。

結局毎日食卓には同じ物が並びます。

自分で作るには買い物をしたいのですが、また値段を聞かれて嫌な思いをするのかと思うと我慢してしまいます。

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