以前は絶対やらなかったじゃない...徐々に「子供っぽく」なる84歳母の行動が、コロナ禍であぶり出されるようで...

<この体験記を書いた人>

ペンネーム:シルキーロール
性別:女
年齢:53
プロフィール:専業主婦。夫と社会人の息子と3人暮らし。

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私が結婚して家を出て25年経ちました。

母に育ててもらい一緒に生活した時間と、別々の住まいで暮らしている時間がほぼ同じになってきました。

車でなら1時間もかからない場所に住んでいますが、私の子供が大きくなってからはお互いの都合もあり、行き来が減少しています。

もう母も今年84歳になります。

大きな病気もせず、父と仲良く暮らしてくれていることだけで本来ありがたいとはわかっています。

でも、私は今、母の変化に困惑しています。

私が就職してからは、母とは上下関係のない友達のような感じで話をしてきてきました。

ですが今の母は「子供っぽい対応」をしてきます。

どんな対応かというと、大人同士の「相手の話を聞いて自分の意見を述べる」という会話ではなく、「子供が親に小言を言われて、めんどくさいな」といったような態度を母が取るのです。

私にも身に覚えがありますが、昔の母とは違うと感じました。

同時に「母が年をとって弱っている」と私は実感しました。

そんな中、新型コロナウイルスの影響で世間の事情がガラリと変わると、母が以前は絶対にやらなかった行動をしているのを見て、さらに私は不安になりました。
どちらかというと母は神経質で、日頃から健康に気を付けているタイプでした。

たとえ風邪などの小さな病気でも、命にかかわることがある、そんなことを話してくれたのは他ならぬ母です。

それなのに、このコロナ禍の中、「自分は大丈夫」という謎の自信を持って不用意な行動をする、いわゆる「正常性バイアス」(自分にとって都合の悪い情報を過小評価し、無視したりする特性)と呼ばれる状態になっているのです。

母が週に2回ほど通っている「茶話会」というものがあるのですが、「みんなが行くから」と言って、外出自粛と言われている中でも通っていました。

正直、母が行くことだけでなく、こんなときに集まる人がいることにも驚きました。

マスクをしているから大丈夫だ、と言いますが、だからって安心できませんよね?

そして、私がいくら止めても説明しても聞いてくれず、面倒くさいなという態度をとるのです。

少し前の母だったら、逆に私を心配して「家を出るな」と連絡をくれていたはず。

そんな母の変化をみて、こんなに人は変わるのかと怖くなってしまいました。

いつかは訪れるかもしれないとは思っていましたが、もしかしたら認知症の始まりではないかという不安やら苛立ちや悲しみやら、いろいろな感情が混じり合っています。

母はずっと変わらず「しっかりと頼れる人」であるという私の思い込みも、それに拍車をかけているのでしょう。

こちらの心がついていけない状態です。

母の変化に気づいたことがきっかけとなって、私と母の関係が変化していくのでしょうか。

少しずつ、母の老いを受け入れ慣れていくことが必要となるのでしょうか。

まだまだ子供でいたかった私の弱さを感じています。

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