こんにちは山田あしゅらです。
『13番さんのあな―介護家庭の日常―』というブログで義両親の介護の様子を嫁の目線で綴り始めて10年以上が経ちました。義両親と同居しながら介護をしていた当時のことを思い出しながら書いています。
前回の記事:まるで初登校した小学生みたい!デイサービスから帰ってはしゃぐ義父にホッ
義父の話ばかり続いたのでここらで義母の話をしましょう。
難儀な性格の義父とは好対照な義母。
認知症の症状は止まらずに進行していたものの、それでもおだやかな毎日を送っていました。
発症当初は
いくつかの混乱騒ぎもありましたが
関連記事:いるはずのない赤ちゃんが見える。認知症の現れ方、義母の場合/山田あしゅら
この頃はそれも鳴りを潜めておりました。
認知症の進行は身体の動きにも影響します。
『出来ないこと』は日ごとに増えていました。
手探りの介護ですので戸惑うことはありましたが
義母の世話を負担に感じることはほとんどなかったのです。
何でも素直に受け入れてくれる義母の性格ゆえか、幼子の面倒をみている感覚だったのかもしれません。
依存心の強さはあるものの
常に私を頼ってくる義母のことを「かわいい」とさえ思うようになっていました。
昔のままの義母ならば、こんな関係はまず考えられなかったでしょうね。
時折、気難しかったかつての義母がよみがえる時もありましたが
『まだら』の豹変はほんの一瞬。
長続きはしません。
怒っていたこと自体、瞬く間に忘れてしまい普段の穏やかな義母に戻るのです。
今と昔を行ったり来たり。
どちらが本当の義母なのか?
まるで紙芝居をめくるように義母の思いは入れ替わっていきます。
私たちもそんな義母を見て
・・・なんて茶化したりしていましたが、義母はこの日常とどうやって向き合っていたのか。
本人でなければ分からない苦悩があったことでしょう。
しかしこの義母の素直さが、わが家の介護の癒しとなっていたのは確かです。
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