こんにちは山田あしゅらです。 『13番さんのあな―介護家庭の日常―』というブログで義両親の介護の様子を嫁の目線で綴り始めて10年以上が経ちました。義両親と同居しながら介護をしていた当時のことを思い出しながら書いています。
前回の記事:思わず「よっしゃ!」頑固な義父に恐る恐る聞いた「デイサービスお試し」の感想は...⁉
義父の『お試し』利用は予想外の大成功でした。
本人の了解を得たことで今までの苦労は何だったのか?と思うほど話はスムーズに進み、再び『担当者会議』開催のはこびとなったのであります。
前回開いた担当者会議では、義父の拒否により結局何も進展がなかったのですが今回は上手く話がまとまりそうです。
今回の会議出席者は ケアマネージャーおーさん、包括のケアマネージャーさん、デイサービスつるさんの管理者カワイさん、そして義父母と私です。
担当者会議は ケアマネおーさんの司会によって進められていきました。
新しいサービスを受ける際の担当者会議では、サービス内容の確認と利用者や家族の要望の確認は特に重要で、この話し合いによってケアマネおーさんがケアプランを立ててくれます。
会議開始、いの一番に出たのは
デイサービスでの入浴サービス利用についてでした。
1日利用のデイサービスで入浴サービスが受けられるのはとてもありがたいことです。
利用者さんの中には「お風呂に入れるからデイサービスに行く」という人もいるくらい。
しかし、義父の返事は案の定
即答でした。
もう一つ気がかりなのはおしっこが間に合うかどうか?
担当者会議では結構踏み込んだ内容も話し合わなければなりません。
『利用者はどういった人なのか』『本人・家族の希望はどういったものなのか』という情報は事前にある程度ケアマネージャーから担当者へ伝えられていますが、あえて質問することによって本人の現状の認識や本当に望んでいることは何なのかを確認する意味合いもあるようです。
緊張して挑んだ『お試し』ではたまたま失敗がなかったものの、利用が始まればそうはいかないと思われます。
見学の時に見た際、私もリハビリ室からトイレまでちょっと離れているのが気になっていました。
そのことに触れると
と、いきなり義父が持論(言い訳?)を展開し始めました。
健康関連の番組が大好きな義父。
おそらくどこかで耳にしたのでしょう。
しかし粗相が多いのは排尿の感覚が鈍くなっている上に身体を思うように動かすことが出来なくなっているからなのです。
プライドの高い義父はそれがなかなか認められず、 もちろんリハビリパンツの使用などもってのほか。
結局、デイサービス中のトイレについては折々に声をかけてもらうことと、入浴サービスは受けないものの着替えを持たせ随時対応してもらうこととなりました。
何にせよサービスを利用するのは利用者本人です。
担当者会議に本人の同席は必要不可欠なのですが、センシティブな話し合いを避けては通れないだけにケアマネージャーも担当者もとても気を遣います。
特に義父のようにプライドが高い相手だと尚更でしょう。
大体の方針が決まりケアマネおーさん達は退席。
カワイさんだけ残って施設の細かい概要説明や契約書の作成などを行いました。
利用料の支払いは口座引き落としということで、義父名義の通帳が必要です。
その頃、義父は通帳類を絶対私たちには触らせませんでした。
そのことが介護サービスの利用が進まない理由の一つとも言えます。
しっかりしている部分が多いものの現状が認められない義父のようなタイプの被介護者には 家族も事業者も結構悩まされることが多いのです。
義父が通帳を2階へ取りに行ったスキに
義父の眼前では言えなかったアレやコレやをカワイさんに進言。
まぁ、今までのやり取りで義父の人となりは大体理解していただけたようですが(笑)。
ただ、私が一番伝えたいのは
この1点。
初デイは新年明けてからの利用となりました。
果たして機嫌よく通ってくれるかどうかドキドキの年越しが続きます。
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