<この体験記を書いた人>
ペンネーム:ピットブル
性別:女
年齢:53
プロフィール:「今の主婦は過労死レベル」それを聞いた夫が鼻さきでフフンと。カチンと来た私はリベンジしました!
事の始まりはニュース番組。
「今の主婦の労働は過労死レベル」と、そんなワードが耳に飛び込んできました。
そこでは、家庭を持って子どももいて、家事もしている主婦がいかに多いか。
そしてどんなに危険な状態に置かれているのか、それでもママ達は頑張っている。
だから積極的にサポートしようという、そんな内容だったと思いまます。
しかし次の瞬間、このニュースを見ながら「フフ」と夫が鼻で笑ったのです。
そこで夫に質問。「何か面白かったの?」と聞いてみると「過労死って、大げさだよー」と、そんな返事が返ってきました。
きっとこの人、家事労働を軽く見ているのでしょう。
間違いない!
そう考えると猛烈にムカついてきました。
なにせこの人、普段からたまにやる家事すら我流。
どんなに注意しても我が道を貫きます。
ですがこれ、私に言わせれば「手抜き」もいいとこなのです。
洗ったはずのお皿は油でベタベタ。
たまに作る夕食だってそのほとんどがレトルト食品。
洗濯なんてこれまで一度たりともやったことがありません。
それどころか、洋服は平気で裏返しのままで洗濯に出します。
しかし多分、自分ではキチンとできているつもりなのでしょう。
そんな夫ですから、「ホントの意味での家事の大変さ」が分かっていないのだと思えるのです。
...となると、教える必要がありますよね。
早速、行動開始。
これが私流のリベンジなのです。
まず最初に仕掛けたのが「お皿洗い」。
お願いしたらいつもの通り二つ返事でOKして、我流で皿を洗い始めました。
ガチャガチャと大きな音を立てながら洗剤はジャバジャバ、水はジャージャー流し続けて洗います。
あっさりお皿洗い終了。
この間5分程度ですので到底キレイになっているわけがないのです。
そこで夫がみている前で洗い上がりのチェックをしました。
すると案の定、あれだけ洗剤も水もじゃんじゃん盛大に使ったのにもかかわらず、あまり綺麗にはなっていません。
油がベタベタ残っていること、すみっこには食べ物のあとが残っていること。
つまりは洗ったとは思えない汚れっぷりなのだということを伝えます。
そしてそれは食中毒などの衛生問題につながるということも。
それを示しながら告げた途端、「え、なんで?」とつぶやく夫。
すかさず「何度やり方を教えても我流を貫くでしょ。それが原因」。
そんな風にハッキリと伝えてみたら、夫は憮然としつつも現実を前に何も言えません。
そして次はお買い物。
その大変さを体験してもらうために孫2人を一緒に連れ、一週間分の食材を買いに出かけました。
この時買った食材はスーパーの袋にして3袋。
それ以外にお米の袋なんかもあって相当の重さになっていました。
しかし、重さだけが問題ではありません。
買い忘れ防止に注意を払う、割れ物や繊細な食材はつぶさないで運ぶ、一緒にいる孫の安全と悪戯に目を配る。
さらにお金の計算などなど、お買い物は重労働なのです。
この日お買い物の現実を経験した夫はぐったり。
少々反省の色も見せていました。
そこで追い打ちに、私の説教を開始。
「あのね、世間のお母さん達こんなの当たり前だよ。どう思う?」
これには夫はシュンとして「うん」とうなずくだけ。
「帰ったら帰ったで大騒ぎする子供の相手をしながら、買い物の片付け、ご飯、お風呂、お片付け、洗濯だって待っている。だから『鼻で笑うようなこと』はなにもないんだよ」
夫はこの一言で私の怒りを悟ったみたい。
「ほんとに尊敬する。きっと俺にはできないから、ゴメン」
そんな風に反省してくれました。
これ以来、夫は家事のやり方を聞いてくるように。
その実まだまだダメダメなのですが、「キチンとやろう」と、そんな意思だけは感じています。
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