認知症になった母が盛大におもらし。「頼りになる人」という面影が苦しい

<この体験記を書いた人>

ペンネーム:piro
性別:女
年齢:54
プロフィール:愛犬が亡くなってペットロス真っ最中です。
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普段、介護施設で暮らしている母が、年末年始を妹の家で過ごすことになりました。

いつもは私のうちで過ごす母ですが、今回はうちの犬が要介護になり、母の面倒を見ることが難しく妹にお願いしたのです。

母の外泊は3泊4日の予定。私は妹に母を迎えるにあたっての注意事項を伝えました。
まず、母は認知症なのでトイレの場所がわからなくなってしまうことがよくあります。

ですので、トイレのドアには大きく「トイレ」と書いた紙を貼ってトイレまでの動線を確保するように指示しました。

また、母は肺が悪いので、酸素のレンタルも必須。その他にも必要なものをなんやかんやと準備して迎えた当日、妹から早速電話がありました。
「お姉ちゃん、なんかお母さんすごく具合が悪そうで、はぁはぁしてるの。大丈夫かなぁ。こんなに苦しそうなの見たことないんだけど。病院行ったほうがいいかなぁ?」

酸素濃度を測る器具を借りてきていたので、その数値を確認するようにと答えたら、酸素濃度はそんなに悪くないとのこと。実は以前にも同じようなことがあって、慌てて休日当番病院へ連れていったところ、病院につくころには何事もなかったようにおさまって、先生に「今日はどうされましたか?」と不思議そうに言われたことがありました。ですので、今回は少し様子を見るようにといっていたら、しばらくしてやはりおさまったとのこと。ほっとしました。その後は特に連絡もなく、一日が終わりました。

そして次の日、母に会いに妹宅へ行ってみると、妹は「昨日、夜、大変だったの」と疲れた様子です。詳細を聞いてみると、母が盛大なおもらしをしたとのことでした。
母は最近おむつのお世話になるなど、トイレのコントロールがうまくいかないときがあります。ですので妹は時間をみて「寝る前にトイレ行っておいたら」と声かけしていたのですが、そのたび「まだ行きたくない」といわれて、そのままになってしまったそうなのです。

そして気が付いたらベッドに思いっ切り、お漏らしされてしまったと......。母は妹と同じベッドで寝ることになっていたので、被害にあったのは妹のベッドマットでした。しかも、その後も母は妹の言う事を聞かず、「トイレ行ったら」と何度か声かけした時に「さっき行ったよ」(実は嘘)と言い、なんと2回目のお漏らしをされてしまったのでした。オムツをしていても漏れだすような大量なおしっこだったようです。

妹は人生の節目や子育ての悩みなど常に母にアドバイスを求めるなど、母のことをとても頼りにしていました。母は決断力があるしっかりものだったのです。認知症になる前は......。

妹の中にはまだ昔の母の面影が残っていて、今の母を受け止めきれない様子が見られました。

そしてまた次の日電話をしたところ、「今日はおしっこは大丈夫だったの。でも今度は大のほうが......」と妹。話を聞くと母はトイレ行きたくなったといって立ち上がったものの、少し歩いたところで大便をもらしてしまい、そのまま呼吸が苦しくて座り込んでしまったそうなのです。妹はやっとのことで母をトイレに連れていったのですが、おしりを温かいお湯で流そうとして、そのお湯がウォッシュレットにかかって、ウォッシュレットが故障してしまったとのことでした......。

今回の宿泊で、妹は母の現実を否が応でも突きつけられたこととなりました。

おまけに、ベッドマットはだめになり、ウォッシュレットも故障してしまいました。

あと片付けや修理で、嘆く暇もないほど忙しい年末年始になったそうです。

健康法や医療制度、介護制度、金融制度等を参考にされる場合は、必ず事前に公的機関による最新の情報をご確認ください。
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