アメブロで「~こんな事を言っちゃあなんですが!~」を運営しているかづと申します。
現在は夫婦二人と3ニャンとで暮らしています。
今から36年以上前の、結婚当初のことを思い出しながら書いています。
前回の記事:息子と出かけた義母が「血だらけ」で帰宅。驚いて理由を尋ねると...なぜか自画自賛⁉
各ご家庭それぞれだろうが、私の実家は年中行事をする家庭だったので、時節ごとの行事は苦にならないタイプだ。
最近では誕生日をしないご家庭があると聞いて少々驚く事もあったが、それも時代かなと思っている。
今でこそ50代後半の私ですから、お祝い事に関われるのはありがたい事だと思って、ちょっと出費が多めでも気持ち良く出す様に日頃から準備もしている。
けれども若かった頃は大変だった。
収入がそれほど無いにも関わらず、夫と舅姑から『歳相応』と言ってはかなりの金額を要求されていた。
母の日が近くなると姑は
「欲しくもない物を貰ったってしょうがないから」
と言い放ち、
「○○デパートの○階の△△ってお店の◆◆って商品を注文しといたから」
と勝手なことをする。
金額を聞くと、姑ははした金の様に数万円の金額を口にする。
「そんなお金は無い!」と言っても、今度は夫が勝手にカードで支払って来る。
それもまだ私に相談でもあるのなら止める事も出来ただろうが、知らない間に支払って商品は直接姑がデパートまで取りに行き、給料日に銀行に行くと引き落とされているのだ。
それが年に何度もあり、母の日・父の日・舅姑の誕生日・敬老の日とプレゼントに加えて夕食の出前もだった。
姑の誕生日に、普段食べに行った事の無い様な「お高い寿司屋」の特上寿司を勝手に注文されたことがある。
それも注文したのは3人前だと言う姑。
「なぜ3人前?」と姑に問うと、「飲み友達が誕生日に来たいって言うから誘ってん♪」とあっけらかんと言う。
その飲み友達とは、舅姑がスナックで意気投合したKと言う男性で、一人暮らしだと言うのでしょっちゅう誘い合っては飲みに行く様になったらしい。
それ以来、姑は事ある毎にその飲み友達を家族の祝い事の席に呼ぶ様になった。
「息子が良くしてくれて~」と自慢をするのだ。
父の日や敬老の日にもKさんを呼ぶ様になり、「目の前で私らだけ物貰うのはKさんに悪い」と言う理由で、Kさんの誕生日もプレゼントと食事付きでお祝いする事になった。
もちろんそんな事が金銭的に続くはずも無く、夫の小遣いも渡せる状態では無くなった。
そうなってやっと夫が姑に対して出し渋るようになり、Kさんへの祝い事や接待もしなくて済む様になった。
ある日の週末、いつもの様に姑宅に気を重くしながら行くとKさんが来ていた。
Kさんは私の作る料理をいつも美味しいと言って食べてくれる。
毎回『口に合わん』と言う姑に比べ『いや、僕は美味しいで』と言ってくれるKさんのことを、こんな人が舅だったら良かったのにと思っていた。
Kさんは小さな箱を私に差し出し「色々お世話になったね」とプレゼントしてくれた。
中身は色とりどりの天然石が付いた小さなブローチだった。
「おかあちゃんはあんなだけど、かづさんよろしく頼むわな」
そう言って、その日は夕食を食べてからKさんは帰って行った。
Kさんからプレゼントを貰った事について姑からどれほど嫌味を言われるのかと思ったが、意外にも何も言われる事が無かった。
少し違和感を感じたが、その理由が数日後に分かった。
続く
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