働くのは私ばかり!田舎の実家で、特別扱いされる「長男の嫁」にイラッ!!

<この体験記を書いた人>

ペンネーム:ねぎの種
性別:女
年齢:48
プロフィール:四国の山奥に住む、母と同居の未婚女性です。

働くのは私ばかり!田舎の実家で、特別扱いされる「長男の嫁」にイラッ!! 20.jpg

父が亡くなってもう6年程になります。

父の葬儀は公営の会場を使いましたが、お通夜は自宅で執り行ないました。それ以来私の中でモヤモヤし続けていることがあります。
私が住んでいる場所は、人口よりもイノシシや猿など野生動物のほうが多く、一番近いコンビニまで車で15分、途中に信号は全くないのに......という辺鄙な山奥です。限界集落まっしぐら!という感じで圧倒的に高齢者が多く、そのため、古い常識や慣習がたくさん残っています。
うちの母も例外ではなく、「跡取りの嫁」というのが絶対的だと思っているようで、親族が集まる際には誰も口には出さないけれど序列がはっきりと決まっています。

我が家で言えば長男である弟の嫁は、母の中では序列的になんと母自身よりも上なのです。気を遣うという意味では跡取りの弟よりも上かもしれません。

例えば、父のお通夜のときのこと。参列客にお食事を出さねばならないのですが、一度にお出しする数は3~5人前程度、でも入れ替わり立ち替わりいらっしゃるので台所は休む暇がありません。

父のお通夜ですから母はもちろん台所に立つわけにはいきませんし、弟は喪主ですので父のそばに座っているのが仕事。おまけに父方の親戚は母と折り合いが悪く、手伝おうという気は皆無で、ビールが足りないのなんのと騒ぐばかり。

そうすると動けるのは私と義妹しかいないのですが、義妹も弟の隣に座りこんだまま動かないし、「ちょっとお茶出してくれない?」というと「私がですか?」と聞き返される始末です。

母に「ちょっと手伝うように言ってくれない?」というと、「あの人は跡取りの嫁なんだからお客さんみたいなもの」との返事。仕方なく私一人できりもりして、なんとかお通夜は乗り越えました。
次の日の葬儀では母方の親戚が私を手伝ってくれて、「ありがとう、助かった」と思わずにっこりしたら、「お義姉さんって昨日からバタバタしてお義父さんの傍にもぜんぜんいなくて、今もなんかニコニコして全然悲しそうにないですね」と言われたのです。

この言葉にショックを受けた私は、あまりに頭にきたので母に言いつけました。

すると、「あんたは娘なんだから泣く暇なんてないのは当たり前。あっちは跡取りの嫁なんだから何を言われても仕方ない」。もう反論する気が起きませんでした。

現在お墓もお寺関係も自宅の仏壇も、管理をしているのは私です。幸いなことに歩行に杖が必要なだけですが、母の面倒を見ているのも私。もちろん未婚なので姓も変わっていません。

そして子どもがいないのは私も弟夫婦も同じです。ということは実質この家の跡取りって私じゃないの?と思ってしまいます。

母からすれば私は実の娘なので、遠慮なく言いたいことは何でも言える、というのはわかっているし、我ながら心が狭いなぁとも思うのですが、何かのはずみに思い出してはモヤモヤしてしまうのです。

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