たった1秒で人間関係がポジティブに。コストゼロなのに効果絶大な「あいさつ」のルール

あいさつに相手の名前を添える

【やり方】
名前を添えながら声をかける。

【効果】
相手があなたに親近感を抱く。

名前は世界で一番大切なアイデンティティ

「おはよう」 VS 「〇〇さん、おはよう」

同じあいさつなのに、なぜか後者の方が声をかけられた人の印象がよくなります。

「ビューティフル・ネーム」というヒット曲があったように、人は必ず自分だけの名前を持っています。まさに名前とは世界で一番大切なアイデンティティ。そのアイデンティティを大切に扱えば、相手もあなたに対して敬意や好印象を持つようになります。

この名前の効果を熟知していたのが、人たらしで有名な元総理大臣の田中角栄氏。彼は寝る間を惜しんで名前を覚え、できる限りフルネームで呼ぶことを心がけていたそうです。

しかし記憶力抜群の角栄氏でも名前を忘れることはありました。そんなときは「君、名前は?」と素直に聞いたそうです。で、相手が「鈴木です」というように答えたら、「バカモン! それは知っとる。下の方の名前だ」と言って、まんまとフルネームを聞き出したとのこと。これにより名前も思い出せ、また相手からの親近感も獲得していたそうです。

さすがに全員のフルネームを覚えるのはハードルが高いですが、あいさつに名字を添えるくらいであれば、すぐにでもマネできると思います。

名前を足すのは一秒もあれば十分。でもそのたった一秒で人間関係がポジティブになるのですから、やらない手はないと思います。

 

後田良輔
大手広告会社に30年間営業職として勤務し、誰でも使える「タイムパフォーマンス抜群の気くばり(略してタイパ気くばり)」を駆使する気くばりのプロフェッショナル。これまで応対したVIPは、世界企業のCEO、東証上場会社の社長、政治家、医者、弁護士、大学教授、大物俳優、ミリオンセラー作家、世界No.1クリエイターなど総勢3000名を超える。この特別丁寧に接しなければならない顧客との交流で磨かれた上質なスキルと、「東京・名古屋・大阪」のビジネス三大都市で、実際に住んで身につけた30年のリアルな経験をぎゅっと凝縮させた誰でも使える「タイパ気くばり」に定評がある。

※本記事は後田良輔著の書籍『今こそ使える昭和の仕事術 ビジネスマン30年生の経験がたった3分で身につく』(かんき出版)から一部抜粋・編集しました。

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