加齢とともに増加するひざの痛みやこわばり。放置すると運動不足や意欲の低下から、ロコモ、フレイル、寝たきりといった状態につながってしまいます。漫然と痛み止めを飲んだり、安静を続けてみたりする人もいますが逆効果で、減量と運動が何よりの薬です。
株式会社ナツメ社は、変形性膝関節症をはじめとするひざの痛みを改善する体操を紹介した書籍「変形性膝関節症のトラブルを解消 自分でできる ひざ体操」を、2024年1月15日に発売。本書は多くの患者さんを救ってきた帝京大学医学部整形外科の中川 匠先生が、本当に効果のある体操と上手な続け方を中心に、ひざの痛みの解消法をわかりやすく解説する1冊です。
高齢者を悩ませる「ひざの痛み」
ひざの痛みの原因は大きく分けて二つあり、一つはひざの病気、もう一つはひざのケガによるものです。
なかでも最も多いのが、「変形性膝関節症」という病気です。
この病気は女性に多く、ひざ関節の軟骨がすり減ることで起こります。
本書ではどのようなしくみで病気になるのか、病院でどのような治療が受けられるのか、また、最新の変形性膝関節症の手術法についてもわかりやすく解説しています。
ひざの痛みを解消する「ひざ体操」
年齢を重ねると筋力は低下します。
また、ひざが痛いからと脚を動かさないでいると、さらに筋力が低下し、ひざに負担がかかります。
そしてこれらの状況に拍車をかけるのが「肥満」です。
これらのトラブルを解消するのが、本書で紹介する「ひざ体操」です。
脚を動かして、ひざの動きを支える筋肉を鍛えるとともに、肥満を解消してひざにかかる負担を減らします。
「ひざ体操」を続けることで、既に服薬や通院をしている人も、それらとさよならすることが期待できます。
続けるための工夫が満載
ひざ体操を無理なく進めるためには、ひざの状態に合った体操から始めることが重要です。
本書ではまずレベルチェックを行い、適した体操を紹介します。
ラクにできるようになったら、おすすめの軽い運動も紹介。体操と運動は、QRコードでアクセスできる動画でも解説しています。
ひざ体操を続けていくコツや、栄養や生活習慣のアドバイスも満載です。
今回の書籍について、担当者に話を聞きました。
ーー今回の書籍を出版した狙いは?
「シニアでひざの痛みに悩む方が多いと聞き、また、痛みを放置することが将来の寝たきりにつながるとのことで、対処を知ってほしいと考えて発行に至りました」
ーーイチオシポイントは?
「監修者の中川 匠先生は、最近ではNHK『きょうの健康』でひざの疾患について解説をされています」
ーーアイデアはどのようにして生まれましたか?
「自分の母がひざの痛みに悩んでいたことが、企画立案のきっかけです。監修者に話を聞き、運動の効果が高いことを知って驚きました」
「変形性膝関節症」などでひざの痛みにお悩みの方は本書を手に取ってみてはいかがだろうか。