もうすぐ大掃除の季節がやってきます。掃除の時にさまざまな洗剤を使い分けるのは面倒ですね。これからはたくさんの洗剤を買う必要なし! アルコール、セスキ、クエン酸の3つの素材を水で薄めるだけで作れる簡単スプレーや、ナチュラル洗剤を使った掃除方法について、ナチュラルクリーニング講師の本橋ひろえさんに教えてもらいました。
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キッチンの油汚れにおすすめ!セスキ水スプレー
アルコールでは落ちない、キッチンの酸化して固まった油汚れにはセスキ炭酸ソーダが力を発揮。弱アルカリ性で、重曹より洗浄力が強いのでスプレー後の水拭きもしっかりと行いましょう。
五徳や受け皿、魚焼きグリル、換気扇のフィルターなどは、栓をしたシンクに50~60度の湯を張ってセスキ炭酸ソーダを大さじ3ほど入れ、つけ置きしてから洗うとピカピカになります。
セスキ水スプレーのここがすごい!
●固まった油汚れを落とせる。
●重曹より水に溶けやすく、スプレーやつけ置きに向く。
●皮脂やたんぱく質の汚れにも強く、浴槽の掃除にも使える。
セスキ水スプレーの作り方
【材料】
セスキ炭酸ソーダ
粉末は薬局他、100円ショップでも販売。セスキ水は日持ちしないので、使いきれる量を作るのがコツ。
【作り方】
1 水200mlセスキ炭酸ソーダ小さじ1/2を混ぜて溶かす(約1%希釈)。
2 丈夫なスプレー容器に入れ、2~3日で使いきる。
セスキ水スプレーの基本の使い方
<使用時の注意>
アルミ製品、畳は変色するので避ける。
肌が荒れやすい人はゴム手袋をつけて使用を。
【換気扇フード】直接スプレー&セスキ水シップ
液だれしやすいここから掃除を軽いベタつき汚れは、直接スプレーして水拭きすればOK。
落ちない場合はペーパータオルのセスキ水シップ(下記参照)をフードに貼りつけ、5分ほど置いて汚れを拭き取りながらペーパーをはがし、クロスで水拭きします。
【コンロまわり】直接スプレー&セスキ水シップ
壁面から順に効率よく
汚れがたれて二度手間にならないよう、換気扇から壁面、コンロと上→下の順に掃除を。広い壁面は、部分的にスプレーしては汚れを拭き取る方が作業も簡単。コンロの汚れがひどい場合は、換気扇と同様にセスキ水シップで汚れを緩めましょう。
壁面
上部から順に、拭きやすい範囲に直接スプレーしてクロスで汚れを拭き取っていく。最後に全体を水拭きする。
コンロ
五徳などの部品は外し、全体に直接スプレーして汚れが緩んだらクロスで拭き取る。
こびりついた汚れは素材を傷めないよう、へらをクロスで包んでこそげ、全体を水拭きする。
【電子レンジ】ふきんにスプレー
蒸気で汚れを緩めてから掃除
ふきんにたっぷりスプレーし(またはセスキ水を作って浸して絞る)、電子レンジで30~60秒加熱して蒸す。
扉を開けずにしばらく置き、ふきんが手で触れられるようになったら、ふきんが熱いうちに庫内の汚れを拭き取り、すすいで水拭きを。外側はアルコールスプレーで拭くと二度拭きがいらず簡単。
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◎頑固な油汚れにはセスキ水シップがおすすめ
上記のスプレーと同じセスキ水(約1%希釈)を作って深めの容器に入れ、ペーパータオルを1枚ずつ浸して軽く絞ります。
↓
広げて汚れた部分に貼り、汚れが緩んだらペーパーが乾く前に拭き取りましょう。
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取材・文/山﨑さちこ(シェルト*ゴ) 撮影/三佐和隆士