もうすぐ大掃除の季節がやってきます。掃除の時にさまざまな洗剤を使い分けるのは面倒ですね。これからはたくさんの洗剤を買う必要なし! アルコール、セスキ、クエン酸の3つの素材を水で薄めるだけで作れる簡単スプレーや、ナチュラル洗剤を使った掃除方法について、ナチュラルクリーニング講師の本橋ひろえさんに教えてもらいました。
前の記事「家電も拭けてカビ防止にも! アルコールスプレーは除菌ばっちり&保存OKで超便利(1)」はこちら。
家中どこでも使える!アルコールスプレー
消毒用エタノールを水で薄めて作ったアルコールスプレーは、家中の掃除に大活躍!揮発性があるので二度拭きがいらず、水気を嫌う場所にも使えます。こんなアイテムや場所のベタベタ汚れもスッキリ!
【照明カバー】直接スプレー
黒ずんだ汚れもするり
照明につきやすいホコリに油煙やたばこのヤニなどが混ざった汚れは、アルコールで落とすと簡単。外したカバーに直接スプレーしてクロスで拭き、落ちない場合は乾いたクロスに消毒用エタノール原液を少量含ませて拭きます。
【キッチンなどの床】直接スプレー
フロアワイパーを活用するとラク
油汚れや足裏の皮脂でベタつく床には、直接スプレーしてクロスで拭くとさっぱり。柄の長いフロアワイパーを活用すると姿勢もラク。ワックスがはがれる場合は、重曹湯(湯200ml+重曹小さじ1/2)で拭くのがおすすめです。
【玄関ドア】直接スプレー&乾いたクロスにスプレー
ドアノブも忘れずに
手あかや砂ボコリで、思った以上に汚れている玄関ドア。汚れた部分に直接スプレーし、水を固く絞ったクロスでドア全体を拭き上げて。通電しているインターフォンは必ず、乾いたクロスにスプレーして拭きましょう。
【窓まわり】直接スプレー
手あかの汚れ部分に
窓全体は水拭きし、開閉時の手あかなど汚れが落ちにくい部分に直接スプレーしてクロスで拭くと、拭き跡も残りにくく簡単。掃除後、仕上げに結露がたまるパッキンやカーテンの裾にスプレーしておくと、カビも防げます。
【スイッチプレート】乾いたクロスにスプレー
手あかで意外に汚れが!
普段、見逃しがちな照明のスイッチ部分。故障の原因にならないよう直接スプレーせず、必ず乾いたクロスにスプレーして拭きましょう。
【下駄箱や押入れ】乾いたクロスにスプレー
湿気がこもりやすい場所にも
掃除機でホコリを除いた後、乾いたクロスにスプレーして棚板や内部を拭きます。揮発してすぐ乾き、除菌作用でカビ予防にも。掃除機には100円ショップで買えるノズルをつけて、玄関回り専用に使うと汚れても安心。
【カーペットや畳】水を固く絞ったクロスにスプレー
黒ずんだ足裏の皮脂汚れを除去
毛のカーペットや畳は、掃除機をかけた後、水を固く絞ったクロスにスプレーして、表面をなでるように拭きます。水分がしみないよう、洗濯機で脱水したクロスを使うのがおすすめ。皮脂のベタつきが落ちてサラサラに。
【リビング家電】乾いたクロスにスプレー
水拭きしなくてもさっぱり
電話機やテレビなどの家電は、乾いたクロスにスプレーして拭いて。毛ばたきでは取れない手あかの汚れが落ちます。リモコンやパソコンキーボードなどの細かい部分は、綿棒にスプレーして汚れをこすり取りましょう。
【冷蔵庫】直接スプレー&綿棒にスプレー
除菌もできて一石二鳥
洗剤と違って成分が残らず、除菌にもなるアルコールスプレーは、食品を扱う場所の掃除にうってつけ。冷蔵庫の他、食材庫やキッチン台、食卓などの拭き掃除にも使えます。水を固く絞ったクロスにスプレーして、周囲やカビやすい吹き出し口の羽根を拭きます。揮発しますが、内部の洗浄は故障の原因になることもあるので避けましょう。
表面
直接スプレーして乾いたクロスか、ベタベタ汚れは水を固く絞ったクロスで拭く。
パッキン
綿棒にスプレーし、ごみごとかき出しながら汚れをこすり取る。
内部
直接スプレーして、水を固く絞ったクロスで拭く。固まった汚れには、水を含ませたペーパータオルをのせて10分置き、汚れを緩めてからスプレーをする。
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取材・文/山﨑さちこ(シェルト*ゴ) 撮影/三佐和隆士