夏が終わり、そろそろ衣替えの季節。衣替えといえば、気になるのが収納中の衣類の黄ばみや虫食い。これらの防ぎ方は意外にも「衣類のしまい方」にコツがあるのだとか。「洗濯王子」として人気の中村祐一さんにプロの技を教えていただきました。
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出した衣類をチェックしてお手入れを
ふんわりとした素材の秋冬物のニットやコート。衣替えの時に出してみたら、ぺしゃんこになっていたことはありませんか?たんすやクローゼットから出したら、まず全体をチェック。つぶれたり、変色していたりする箇所があれば、お手入れします。
日々のシャンプーに使うヘアトリートメント剤なども活用できます。
ぺしゃんこのダウンベスト
振ってたたいて羽毛に空気を含ませて!
たんすの中でつぶれた羽毛入りの上着は、よく振りさばくだけでも、空気を含んでふんわり感が戻ります。あれば乾燥機に20~ 30 分かけると、温風で羽毛がよりしっかり膨らみます。
しっかり振りさばく
ボタンは外し、肩部分を持ってバサバサと何度も勢いよく振りさばく。
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細部は手ではたく
ハンガーでつり、羽毛の仕切りごとに両手で挟んでパンパンとたたく。
毛がつぶれたショールやマフラー
ヘアトリートメント剤を活用して滑らかな手触りに
一般的なヘアトリートメント剤(ノンシリコンタイプは除く)を湯で20 倍に薄め、ウールのショールやマフラーに吹きつけます。毛の表面に皮膜ができて感触が滑らかになり、ブラシで毛を立てるとふわふわに。
希釈液をスプレー
ヘアトリートメント剤を湯で20 倍に薄め、全体に軽くスプレーして乾燥機やドライヤーで乾かす。
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毛を逆立てる
衣類用ブラシで表面を優しくなで、毛を逆立てる。最後に毛の流れに沿ってブラシをかけて。
変色した白のセーター
諦めずに重曹を加えた漂白液につけ置きを
白系のウールの衣類に皮脂汚れが残っていると、収納中に汚れが茶色くなります。液体漂白剤に重曹を少量加え、つけ置きしてみて。変色した皮脂汚れが落ちやすくなる効果があります。
漂白液を作る
適量の水に表示分量の液体漂白剤、水1Lに対して小さじ1/2の重曹を溶かす。重曹を入れ過ぎると素材が傷むので注意。
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つけ置きする
ウールの衣類を浸し、30 分ほどつけ置きしてから、漂白液ごと洗濯機に入れ、ウール用の設定で洗濯をする。
取材・文/山崎さちこ 撮影/木下大造