夏が終わり、そろそろ衣替えの季節。衣替えといえば、気になるのが収納中の衣類の黄ばみや虫食い。これらの防ぎ方は意外にも「衣類のしまい方」にコツがあるのだとか。「洗濯王子」として人気の中村祐一さんにプロの技を教えていただきました。
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前の記事「洗濯王子直伝。「サイズぞろえ畳み」で重ねてもシワがつきにくく!/衣替え(2)」はこちら。
簡単なコツをマスターして畳みやすく
半袖シャツやスカートなど、畳みにくい衣類は多いものですが、ちょっとしたコツできれいに畳むことができます。
半袖シャツはえり首の幅に合わせて畳み、ゴム入りのスカートは型紙を使用。ズボンは3辺を直線にするのがポイント。畳む大きさや畳み方をそろえると、省スペースでしまえます。
半袖シャツの畳み方
芯地の入ったえり首の幅で畳むとシワが寄りにくくなります。
1 背面を上にする
ボタンを留めて背面を上にし、裾を引っ張りながらえり首の立ち上げ(丸囲み部
分)をピンと立てる。(ポイント)
2 半身を折る
えり首の幅に合わせ、片側の身頃を真っすぐに折り、袖ははみ出さないよう横か斜めに折る。
3 もう半身を折る
同様に反対側を折ってえり首の幅に。袖が長い場合は、はみ出さないよう横向きに2回ほど折り畳む。
4 裾側を折る
裾側の身頃を丈により、1~2回上に折る。下側が直線になるように折って。(完成!)
5 表に返す
枚数が多い場合は、A4の厚紙をえり幅に合わせて切り、型紙を作って当てても。
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ゴム入りスカートの畳み方
型紙を当てて畳めば、Tシャツ類と重ねてすっきりしまえます。
1 型紙をのせる
腰の下の中心にA4の型紙をのせる。型紙の横端に沿わせて、片側の身頃を真っすぐに折る。(ポイント)
2 身頃を折る
反対側の身頃も型紙に沿って折り、裾は重ねる。裾端が横幅からはみ出す場合は、内側に折り返す。
3 裾側を折る
型紙の下端に沿わせて、裾側の身頃を上に折る。
4 表に返す
ウエストの両側を持ち、形を崩さないよう表に返す。(完成)
5 はみ出しを折る
上側に出た裾を内側に折り込み、型紙を引き抜く。ベルト芯入りの場合は、ピンチハンガーにつって。
ズボンの畳み方
3辺が直線になるように畳んで。収納箱の収まりも良くなります。
1 半身に折る
股下のお尻の角をきちんと出して半分に折り、生地を上下左右に引っ張り、全体をぴったり重ねる。(ポイント)
2 ひざ下を折る
丈を3等分にし、前もも側(写真右側)の端に沿って、ひざ下から上に折る。(完成)
3 三つ折りにする
折り上げた裾に沿って、もう1回上に折る。上下と前もも側がきちんと直線になっていればOK。
◎ワンポイント・アドバイス
しまうときは腰側を交互に重ねて
ズボンはウエスト部分が互い違いになるように重ねて。凹凸がなくなり、シワを防げる。
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取材・文/山崎さちこ 撮影/木下大造