血液サラサラ効果と夏の冷房対策! 「酢しょうが」と芽しょうがを使った「はじかみしょうが」の作り方

血栓を予防したり免疫力を高めたり、殺菌力もあったりと、さまざまな健康効果が期待できる最強食材、新しょうが。夏でも体を中から温めるので、冷房対策にもぴったりです。今回は、管理栄養士で料理研究家の村上祥子(むらかみ・さちこ)さんに、「しょうがの健康効果と酢しょうがの作り方」を教えてもらいました。血液サラサラ効果と夏の冷房対策! 「酢しょうが」と芽しょうがを使った「はじかみしょうが」の作り方 2107_P026-27_01.jpg

しょうがの皮に多いジンゲロールは加熱されるとショウガオールに変化して、多岐にわたる健康への効果を得ることができます。

夏でも体を中から温める

ショウガオールが血行を促進して、体を中から温め、冷えとむくみを改善します。

夏は暑さ対策も大切ですが、冷たいものを食べたり冷房などで、体の中の冷えにも注意が必要です。

血栓ができるのを予防する

ショウガオールは血小板の粘りを抑えて血液凝固を防ぐので、血栓ができにくくなります。

血液サラサラ効果が得られ、脳梗塞や心筋梗塞、高血圧などを予防・改善します。

白血球の数を増やす

ショウガオールは白血球の数を増やし、その働きを促進します。

つまり免疫力が高まるのでがんをはじめ、さまざまな病気の予防に貢献します。

さまざまな菌に働く殺菌力

ショウガオールは強い殺菌力を持ちます。

風邪や気管支炎・肺炎などを起こす細菌類、サルモネラ菌・黄色ブドウ球菌などの食中毒菌、水虫などの真菌に対して働きかけます。

風邪の引きはじめに

しょうがには解熱・鎮痛剤のアスピリンの80%程度の解熱作用があるといわれています。

血管を拡張して血行を良くするので発汗や去痰(痰を取り除く)も促します。

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大さじ1あたり(漬け汁も含む)13kcal/塩分0.2g

酢しょうがの作り方

"酢+しょうが"は日本人にはなじみ深い味です。

血行を促進し、体を温め、デトックス効果もあり、日々の健康をサポートします。

毎日食べるとしょうがの健康効果が得られます。

材料(酢しょうが200g+漬け汁200ml分)
しょうが...200g(正味)
(A)米酢...150ml
(A)水...50ml
(A)砂糖...60g
(A)塩...小さじ1

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作り方
(1)しょうがはよく洗って水けを拭き、新しょうがは皮付きで、ひねしょうがは汚れているところだけ取り除く。

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(2)スライサーか包丁で薄切りにしたら、ボウルに入れる。

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(3)鍋にAを煮立てたら、すぐに(2)に回しかける。常温まで冷ましたら瓶に入れる。30分したらできあがり。

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●冷蔵で約1年保存できる。
●酢は、穀物酢、玄米酢、黒酢、りんご酢などでもよい。

※保存容器は清潔で完全に乾いたものを利用する。

【こうすると安全です!】

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スライサーで薄切りにするときは、下にタオルやふきんを敷くと滑らずに安全。

ボウルの上でスライスすると滑ることがあります。

また残りが少なくなったらフォークにしょうがを刺すと最後までスライスできます。

はじかみしょうがの作り方

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細い芽しょうが(谷中しょうが)を酢漬けにした、はじかみしょうが。

焼き魚などに添えられていますが、新しょうがの季節ならではの楽しみです。

材料(450g瓶1本分)
芽しょうが(谷中しょうが)...180g
(A)酢...150ml
(A)砂糖...50g
(A)塩...小さじ1

作り方
(1)しょうがの茎を瓶の高さに合わせて12cmくらいの長さに切りそろえる。

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(2)小鍋に熱湯(分量外)を沸かし、しょうがの茎を持って根を浸し、10秒間つけて引き上げる。

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(3)Aを鍋で煮立て、粗熱を取ってから、瓶に入れたしょうがに注ぐ。冷蔵で約1年保存できる。

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【次回】切って混ぜるだけ! 簡単で美味しい「酢しょうが」のさっぱり夏レシピ4選

【まとめ読み】特集「最強食材 新しょうが」記事リスト

取材・文/石井美佐 撮影/スタジオCOM(中野正景・江口 拓)

 

<教えてくれた人>

管理栄養士 料理研究家
村上祥子(むらかみ・さちこ)さん

福岡県生まれ。公立大学法人福岡女子大学国際文理学部・食・健康学科客員教授。同大学内「村上祥子料理研究資料文庫」では50万点の資料が一般公開されている。

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『村上祥子のシニア料理教室』

(村上祥子/女子栄養大学出版部)

1,300円+税

月に一回開かれるシニア向け料理教室で人気のメニューが満載。「これならできる!」「食べやすい!」と生徒さんたちに大好評の130のレシピを公開しています。

この記事は『毎日が発見』2021年7月号に掲載の情報です。

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