一気にやらずに少しずつ。「1日5分1スペース」
片づける順番がわかったら、いよいよ始めましょう。
ポイントは、一気にやらずに、1日5分1スペースなど、小さな場所を片づけてみることです。
多くの方が「いっぺんに片づけないといけない」と思い、一歩が踏み出せずに悩んでいる様子を見てきました。
講座で受講生さんにそう話すと、「肩の荷が降りました」「気がラクになりました」とホッとした表情になります。
大切なのは、「片づけスイッチ」を入れること。
引き出しひとつ、棚1段など小さいところなら、誰でも気軽に始められます。
そうすると、「私にも片づけられた」と自信が持てる→「片づけるとスッキリする」と効果を実感→「片づけは楽しい」ともっとやりたくなる、というように良い流れを作ることができるのです。
そう思うようになればこっちのもの。
「片づけの成功体験」を積めば、また片づけたくなり、そしてどんどん片づけられます。
たとえば冷蔵庫なら、今日は1段目を片づけてみる。
翌日は2段目を、翌々日は3段目と進めていけば、1週間ほどで片づけは完了します。
「冷蔵庫の片づけは面倒」でも、「1日1スペース・1週間かけて完了する冷蔵庫の片づけ」なら、気楽にスタートできて続けられそうですよね。
やる気になったらすぐ始める
「1日5分1スペース」の片づけには、実はもうひとつ良さがあります。
実践した受講生さんから、「時間があったので10分間やりました」「楽しくなったので、15分やりました」と報告を受けました。
私がアドバイスしたわけでもないのに、自然にやる気になっていくようです。
そして、大切なのは、片づけたくなったらすぐに始めてみること。
この本を読んだら、さっそく「1日5分1スペース」をスタートしましょう。
最後に、片づけられた自分を「すごいね」「がんばったね」と必ず褒めてあげてください。
片づけを始めたみなさんは、本当にすごいのですから。
【次回】靴も傘も「家族の人数+1」に。すぐできる「玄関の片づけ方」/ハンカチは5枚あればいい
「玄関」「クローゼット」「キッチン」など6つのスペース別片付け術はわかりやすくで始めやすい! 「ハンカチは5枚」の理由もわかります