これまで1000人以上のスタイリングを手がけてきた、からかわまりさんは、1シーズンで「トップス6着、ボトムス6着、アウター3着」を持つ新たな「洋服のルール」を提案。15着あれば十分着まわせるので、「それ以外の洋服を減らしましょう」と言います。この「6・6・3ルール」と「洋服を絞り込む方法」を教えていただき、読者が実践してみました。
トップス6着 ボトムス6着 アウター3着
15着あれば30通り以上、着まわせます!
「洋服の持ち方で大切なのは、数よりコーディネート。多過ぎるなら、着まわしやすい服だけに厳選してみましょう」と言うからかわさん。
提案するのは、1シーズンの服をトップス、ボトムス各6着、アウター3着の計15着に絞り込む「6・6・3」ルール。
「トップスとボトムスだけで36通りものコーディネートができますから、それ以上は持たなくて大丈夫。同時に手持ち服を見直せば、いらない服も見つかりますよ」
次からは「6・6・3」の絞り込み方を詳しくご紹介。
さっそくチャレンジしてみませんか。
1.誰でも「6・6・3」に減らせる!洋服を絞り込む3ステップ
【ステップ1】出す
クローゼットやたんすから、今シーズン着たい服を抜き出します。
「トップス、ボトムスは各6~12着、アウターは3~8着まで。ワンピース、カーディガンは各6枚までOK。ここで意識することは〝本当に着たいかどうか〟。新しくても、サイズが合っていても、気分が上がらない服は着ませんから、自分の気持ちを大切にして出してみて」(からかわさん)
【ステップ2】分ける
ステップ1で選んだ服を、トップス、ボトムス、アウター、その他で分けます。
この時点では、種類によって、枚数にバラつきがあっても構いません。
「種類で分けてみると、似たような色が多い、アウターが少ないなど、手持ち服の偏りに気付くこともできます」(からかわさん) トップス、ボトムスが6着以下、アウターが3着以下の場合は、着たい服が足りないということ。
残った服から選ぶのではなく、買い足しを検討しましょう。
【ステップ3】選ぶ
まずはボトムス、次にトップスの順に各6着、最後にアウターから3着選びます。その際、シンプルで素材や色が異なるものを選ぶのがポイント。
「白、黒、グレー、茶系などベーシックカラーを基本に、色ものを1~2点入れると着こなしの幅が広がります。アウターは短め丈、長め丈を各1点入れましょう。その他のアイテムはバランスを見て最後に選んで」(からかわさん)
詳しい記事はこちら:これが1シーズンの適正量!?洋服の「6・6・3」ルールとは
2.絞り込むときはここをチェック!
【コーディネートしやすい?】
高い服、すてきな服でも、自分に似合わない服や合わせにくい服は結局出番がなくなりがち。1着につき、最低でも3パターンのコーディネートができるかどうかを残す基準にして。
【古くさくない?】
明らかな流行遅れの服が交じっていると、古くさい印象を与えてしまいます。とくにパンツやジャケットは、要注意。肩パッド入りのジャケット、半端丈のパンツなどは避けて。
【柄ものばかり選んでない?】
柄ものの服は華やかに見えますが、印象が強いために何度も着にくいもの。柄ものは、トップス、ボトムスとも各2着までにしましょう。アウターは着まわしを考えて、無地を選ぶと安心。
詳しい記事はこちら:もしあなたが洋服を15着に絞り込むなら...捨てる&残す5つのチェックポイント
3.からかわさんと読者が「6・6・3」片付けに挑戦!
●CASE-1 荻野久美さん(50歳)
自営業で人と会うことが多いため、オフィス系の服が多い。「印象が強い服は何度も着られないため、服の数が増えてしまいます」。
ステップ1:出す
荻野「季節ごとに分けていないんですが...」
からかわ「分けなくて大丈夫。ハンガーにかかった状態で分かるものを抜き出して」
ステップ2:分ける
トップス
ボトムス
アウター
荻野「アウターが多いですね。3着だけ選べるかしら」
からかわ「コーディネートしやすい服を優先的に残せば、自然と決まります。安心して」
詳しい記事はこちら:読者が実際に「6・6・3」片付けに挑戦した結果...?
4.もっと知りたい「6・6・3」選び方Q&A
Q.どうしても「6・6・3」まで絞れません
A.「8・8・4」を目指してみて
「6・6・3」はあくまでも目標。やってみて難しいと感じたら、「8・8・4」で20着まで絞り込んでみましょう。それだけでも手持ち服のかぶりやサイズの合わない服に気付けるので、服を減らすきっかけになりますよ。
Q.選んだ服が似たようなものばかり
A.色のある服を買い足しましょう
好みの色、形に偏ってしまうのはよくあることですが、色ものが入るとマンネリ感がなくなります。大人世代ははっきりした色が似合うので、ぜひ取り入れてみて。
Q.「6・6・3」から外れた服はどうすれば?
A.処分するか、箱などに入れて
クローゼットとは別の場所にクローゼットや引き出しに残したままにしておくと、「6・6・3」に絞り込んでも服が減りません。不要な服は処分するか、迷ったら箱に入れて納戸など別の場所で保管を。保管した服は年に1回見直すルールにします。
詳しい記事はこちら:もっと知りたい「6・6・3」選び方Q&A
【まとめ読み】特集「洋服を減らす「6・6・3」の新ルール」記事リスト
取材・文/佐藤由香 撮影/三佐和隆士 イラスト/石坂しづか