米と米麹を合わせ、発酵させてできる甘酒は、古くから「飲む点滴」とも言われています。オリゴ糖や麹菌が腸内環境を整え、ビタミンB群も含むので、疲労回復や風邪予防が期待できるんです。今回は、その米麹の甘酒とは作り方も栄養も全く異なる「酒粕甘酒」について、料理研究家・管理栄養士の牧野直子さんに教えていただきました。
「鍋一つでできる"酒粕甘酒"」
米麹の甘酒とは作り方も栄養も全く異なる酒粕甘酒。
食物繊維やビタミンが豊富ですが、微量のアルコールも含みます。
酒粕は板状のものと液状のものがありますが、今回は板状のものを使用。
材料(作りやすい分量・できあがり600ml)
酒粕(板状)...100g
水...500ml
砂糖...大さじ3
塩...少々
全量で331kcal/塩分0.5g
作り方
① 鍋に酒粕をちぎり入れる。
② 水を加えて一晩おく(一晩おくことで溶けやすくなる)。
③ 砂糖、塩を加えて弱火にかけ、焦げないように時々混ぜながら煮溶かす。周りがフツフツして湯気が立ってきたら火を止める。
※保存容器に入れ冷蔵で2~3日間保存可能
アレンジしてもおいしい♪
ヨーグルトと果物でさわやかに「甘酒スムージー」
全量で156kcal/塩分0.1g
材料(作りやすい分量)
酒粕甘酒...1/2カップ
ヨーグルト...1/4カップ
りんご...1/2個
作り方
りんごはひと口大に切り、残りの材料とともにミキサーに入れ、なめらかになるまで攪拌する。
豆乳をプラスしてヘルシーに
「甘酒しるこ」
全量で246kcal/塩分0.3g
材料(作りやすい分量)
酒粕甘酒...1カップ
調整豆乳...1/2カップ
雑穀ミックス(豆)...40g
作り方
小鍋に甘酒、調整豆乳を入れて弱火にかけ、温まったら雑穀ミックスを加える。
取材・文/岸上佳緒里 撮影/吉田篤史