<この体験記を書いた人>
ペンネーム:みかん
性別:女
年齢:43
プロフィール:筋トレを始めましたが効果が見えないとやる気がでませんね......。
義実家で義母と皿洗いをしている時のこと。
高校一年生の娘の話題になりました。
「そろそろ予備校に入ってもらおうと思っているけれど、物凄く高い」
「今のままだと理系希望のようだから、学費がいくらかかるか不安」
ママ友や知り合いと話すような世間話のような雰囲気で、義母に話しました。
しかし、その時の義母の返答に度肝を抜かれました。
「奨学金は借りられるだけ借りればいいのよ~」
のほほんとそう言う義母に、空いた口がふさがりませんでした。
義実家は借金などはなさそうですが、節約などはあまり気にしないタイプ。
欲しいものがあればすぐに買っているようです。
例えば、流行に乗って購入したホームベーカリーは最高級品ですが、使っている様子はなく、キッチンの端で埃を被っています。
年賀状を印刷するために買ったハイスペックなノートパソコン、物産展でご当地のお菓子を爆買い、10万円ほどする革のカバンなど、無駄遣いをあげたらキリがありません。
金銭感覚は人それぞれです。
私はケチなので「もったいないお金の使い方をしているなぁ」と思いますが、義両親はそんな風にお金を使うことが幸せなので、それでいいと思っています。
しかし、先ほどの奨学金の考え方はモヤっとしました。
というのも、旦那は奨学金をたくさん借りていたのです。
繰り上げ返済しましたが、借りている時は、住宅ローンの審査に響かないかな...と不安になったり、この返済がなければ今月黒字になったのにな...と悩んだりすることばかり。
どれだけ奨学金が我が家の負担になっていたか、義母は知らないんだなと思いました。
旦那も「もし昔に戻れるならこんなに借りなかったのになぁ」とぼやいていました。
義両親には、学費は子ども自身で払ってもらうという信念があったのかもしれません。
それならそれで構わないのですが、奨学金は借金であること、いずれ返さなければならないこと、この金額を借りたら月々の支払いは数万円になること、などをきっちり教えてほしかったです。
奨学金を借りるか借りないかは高校生の時に決まります。
バイトをせず、親と一緒に暮らしていたら、お金の価値について分かるわけがないのだから、しっかりと説明をすることが親の責任なのではないか...と思ってしまうのです。
「うちは借りられるだけ借りるのではなく、必要な分だけ借りてもらいます。そして、一緒に返す予定です」
あまりにもモヤっとしたので思わず言ってしまいました。
義母は「あら、そうなのね~。でも...」と反論してきそうだったので、無理やり話題を変え奨学金の話をやめました。
何を言われても歩み寄れないと思ってしまい、これ以上モヤモヤしたくないと思ってしまったからです。
これからは教育費の話題を出さないように気を付けていこうと思っています。
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