<この体験記を書いた人>
ペンネーム:まるおじ
性別:男
年齢:52
プロフィール:専業主婦の妻と高校生、小学生の子供2人の父です。単身赴任中で月1、2回自宅に戻る生活が3年ほど続いています。
現在50代前半の私は、数年前までは健康診断でも何も引っかかることもなく、体の不調もほとんどない極めて健康体の人間でした。
しかし、3年ほど前に単身赴任になり生活習慣が乱れたせいか、それとも単に年齢のせいかは分かりませんが、だんだん体に不調が出るようになり始めました。
特に、昨年から腰痛がひどくなり、単身赴任先から飛行機に乗って帰る時など、ずっと座り続けているのが耐えられないほどになってしまいました。
そんな私の様子に心配した40代半ばの妻が、昨年に自宅近所で評判の良い鍼灸院を紹介してくれました。
その鍼灸院は、私より少し年下の方が数年前に開業したばかりなのですが、長年中国でも有名な鍼灸師の下で修業していた方のようです。
病院以外での治療にはやや抵抗があった私も、その先生なら期待がもてるかも...と思い通ってみることにしました。
すると、思っていた以上に効果てきめん! 数回通院しただけで、あれほど酷かった腰痛がみるみる引いていくではありませんか!!
私が喜んで先生に報告すると、先生も我がことのように喜んでくださいました。
「後はこの状態をキープするために月に一度くらい通ってください。そして、私の指導する食生活を守ってください」
私も二度とあのような痛みは味わいたくないので、是非そうさせてくださいと即答しました。
ところが、鍼の先生による「食生活の指導」を巡って、我が家で大問題が発生してしまいました。
鍼の先生の指導は、中国での修業時代の師匠の「現代人は必要以上に食事を摂り過ぎていることが万病の原因。最低限の食生活こそ健康の源である」という教えを元にしたものでした。
炭水化物は一日2回まで、間食は厳禁、などまるでダイエットでもするかのように食事の量を減らし、痩せた状態をキープするように指導します。
しかし、私は生まれつきの痩せ体質で、普通に食べていた時ですら身長171センチで55キロ程度の体重しかなく、食事の量を減らしてしまうとさらに痩せてしまいます。
それでも先生は、少しでも体重が戻ると不機嫌そうになり、食事量を減らすように私に注意します。
一方、私の妻は昔から食べることが大好きで、「食事制限などもってのほか」という考え方です。
そして、結婚前から私の体が貧相に見える(自分の方が太って見える?)ことを嫌っており、私は「たくさん食べて少しでも体重を増やすよう」に言われ続けてきました。
そのため、家で急に食事を減らす訳にもいきません。
そこで、単身赴任先での食事を減らし、自宅に戻った時はいつも通り食べる、という生活でバランスを取る(?)ことにしました。
しかし、そんな状態が何カ月か続いていたある日、妻が同じ鍼灸院に通院している友人から私のことを聞き、このことが発覚してしまいました。
「私に黙って体重を増やさないようにしていたなんて許せない。これ以上鍼の先生の言いなりになるのなら離婚する!」
妻は猛烈に怒り、こんなことを言われてしまいました。
私はあわてて鍼の先生にそれを伝え、もう少し体重を増やしたいと申し出ましたが、先生も「私の方針に従えないのであれば、来ないで欲しい」と言い、全く譲る気配はありません。
鍼に行かずに腰痛が再発するのも困るし、だからと言ってこれ以上妻の機嫌を損ねる訳にもいかず...。
両者の板挟みになり、どうすればいいのか思案する毎日です。
関連の体験記:結婚に反対した長女が泣いている...。次女の彼氏との顔合わせで見えた「父子家庭で育った姉妹の絆」
関連の体験記:我が家への「お泊り」をせがむ娘の同級生。面識のない母親に「連絡先の交換」をお願いしたら...⁉
関連の体験記:5歳と8歳の孫を私に預け「記念日ディナー」の娘夫婦。共働きで子供と触れ合う時間が少ないのに...
- ※
- 健康法や医療制度、介護制度、金融制度等を参考にされる場合は、必ず事前に公的機関による最新の情報をご確認ください。
- ※
- 記事に使用している画像はイメージです。