「家の片づけを始めても、なぜかなかなか進まない」と思うことってありますよね? そんな悩みを10年以上前からブログでつづったことで、モノに囲まれた暮らしから「もたない暮らし」に変えた人気ブロガーのriamo*さん。そんなriamo*さんの著書『「もたない暮らし」の始め方』から、誰でもすぐに試せる「片づけ上手になる工夫」をお届けします。
片づけられない自分を責めなくていい
片づけでお悩みですか?
もし自分のことをズボラだとか、めんどくさがりだとか、片づけが苦手と思っているなら、それは片づかない理由ではありません。
どうか、片づけられない自分を責めないでください。
「片づけられない」とストレスを抱える必要ないよと、私は大きな声で言ってあげたいのです。
片づけても、片づけても、すぐに元どおりになるのなら、モノをできるだけ少なくすればいい。
少し前まで、モノを買うときは、電車に乗って、欲しいものをあちこち探し回り、やっと購入できました。
今は、電車の中でも、夜中でも、24時間インターネットでお買い物ができます。
検索機能のおかげで、欲しかったものが誰かの口コミとともにすぐに見つかり、ワンクリックで翌日には玄関まで届きます。
100円ショップに行けば、こんなものが100円!とびっくりするようなものが売られ、安く手に入るようになりました。
大量生産のファストファッションは、低価格で服が買え、クローゼットがあふれかえる原因になっています。
情報あふれる時代で、モノが簡単に安く買えてしまうから、モノが増えていくのは仕方のないことかもしれません。
簡単に買えてしまうから簡単にモノが増える時代
部屋が片づかない、たったひとつの理由は、モノが多すぎること。
あなたの努力が足りないとか、性格とか、そんな問題ではないのです。
簡単に買えてしまうから、簡単にモノが増えていく。
そして、まだ使える、もったいないと、なかなか捨てない。
買った分だけ捨ててしまえば、モノは増えないはずだけど、そう徹底できるものではありません。
そうして知らぬ間に、家の中に使っていないものが溜まっていくのです。
でも、厄介なのは、自分の家にモノが多いことすら気がつかないこと。
冷蔵庫にペタペタ貼った期限切れのクーポン。
玄関には折れた傘。使っていない水筒やお弁当箱。
履いていない靴。着ていない服。
クローゼットの奥のバッグ。
大量のタオルがあったり、引っ越してきたときの段ボールが、そのまま置き去りになっていたり。
ダイニングテーブルに、ちょい置きのモノの山ができていたり......。
毎日見ているから、これが普通の光景になってしまう。
モノがあふれているのが当たり前と思ってしまうのです。
かつてのわが家がまさにそうでした。
床や家具の上に何もないだけでスッキリ見える
我が家に遊びにくる人は、「何にもない!」「スッキリ片づいている」とびっくりされます。
片づいているのではなく、モノがないから、片づいているように見えるだけなのです。
今は「何もない」ことが当たり前で、特別違ったことをしている感覚はなかったけれど、見る人が見れば、それは変わった暮らしなのかもしれません。
リビングの床に雑誌が置いてあったり、テーブルの上に新聞が置きっぱなしになっていたらどうでしょう?
たったそれだけのことで、乱雑に散らかって見えるもの。
何も置かないだけで、片づいていると感心されるようになるのです。
片づかない理由が「モノが多すぎる」ことなら、片づけの方法は「モノを減らす」こと。
まずは、今の状況を自分自身で理解することが大切です。
自分の当たり前は全然、当たり前じゃなかったことに、早く気がつくこと。
そもそも、モノがなければ、片づけの必要もなくなります。
撮影:上岡エマ
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