「調子はどう?」に何て答える? ストレスを抱えないために言ってはいけない言葉

家庭に仕事、交友関係まで、あらゆる場面で抱えてしまう「ストレス」。頑張れば頑張るほど、なぜかたまっていく人は、もう少し「自分を大切に」した方がいいかもしれません。そこで、「幸福度の高い国」として有名なスウェーデンで国民的ベストセラーとなった『北欧スウェーデン式自分を大切にする生き方 心の病を抜け出した夫婦からのアドバイス27』(マッツ・ビルマーク、スーサン・ビルマーク/文響社)から、幸せな国で暮らす人々が共感した「自分を大切にできる方法」を連載形式で紹介します。

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「順調です」ではなく「実は大変なんです」と言う

わたしたちは、外見だけでなく内面にも完璧さを求めようとします。

安らぎ、幸せ、落ち着きを心の内に感じたいと思っています。

問題は、すべてが完璧で問題のない人生を求め、そういう人生があると思い込み、頑張りすぎてしまうことです。

普通に生きるだけでも大変なのに、ときに物事を必要以上に難しくしているのです!

もっと現実的に目指すべきは、安らぎ、幸せ、落ち着きを感じている時間は増えている、と感じられるようになることです。

そうすれば、ストレスや不安な気持ちが減るはずです。

いまの社会の風潮は、人生は完璧であるべきで、そうでないなら満足すべきではない、というものです。

こんな考えでいたら、いつまでたっても幸せになれるはずがありません!

「完璧」という言葉を使うことすらやめるべきです。完璧なものなど存在しないのです。

あるいは、ありのままの状態ですべてが完璧と言えるかもしれません。

完璧主義は、なにかやってみようという気持ちを思いとどまらせる場合もあります。

「どうせ完璧にできっこないのだから、わざわざやってみるまでもない」と考えるからです。

また世間には、「よし」と思われるようなあり方、暮らし方、装い方があり、そうしたものを完璧な理想として多くの人々が目指しています。

年齢、性別、職業だけでなく、その他さまざまな理由によって、目指すべき理想はそれぞれ異なっていていいはずです。

「完璧な人」は幻想

小さな子どもが、「上手に」描けないことを心配して、クレヨンを紙に近づけようともしない姿は、見ていて痛々しいものです。

どういう絵が「すばらしい」と見なされて周りの人たちに喜ばれるかを、幼くしてすでに知っているのです。

ティーンエイジャーが自分の姿をつぶさに観察している様子にも胸が痛みます。

素敵な容姿の理想像があるからです。

メディアや大人など、社会が作り上げたありえない理想像に、なんとか近づこうとしているのです。

大人があらゆるものに完璧さを求めているのです。

わが子、パートナー、家庭、趣味など、世間からすべて完璧に思われなければ、と考えています。

友人を家へ食事に招くとなると、食事が始まる前からすっかり疲れ果ててしまう、なんてこともあります。

完璧な人などいません。

あるいは、誰もがその人なりに完璧だと言えるでしょう!

よくある例を紹介しましょう。

知り合いの女性が友人を食事に招いたときのことです。

この女性もご多分にもれず、部屋も料理も完璧に用意したいと考えていました。

あと一時間でお客様が到着するというのに、リビングにはおもちゃが散らかり、子どもたちは着替えもまだだし、料理は半分も用意できていません。

鍋の様子を見ていた女性は血圧が上がり、額に汗が流れ、心臓がドキドキしていました。

半時間後、バスルームの床にへたり込み、すさまじいストレスや疲労から吐いてしまったのです。

わたしたちは、こうあるべきという幻想をあらゆるものに対して抱いています。

でも、完璧な親や友人に囲まれて子ども時代を過ごしたい人などいるでしょうか。

そんな環境で誰がやっていけるでしょうか。

自分自身や社会の期待すべてに応えようとするから、心が折れそうになるのです。

表面上はなんとかうまくやっているようでも、内面は常に激しく藤しているのです。

不安、力不足、後ろめたさを感じ、それがやがて身体に現れてきます。

萎縮してものを言わなくなり、伏し目がちになったり、くよくよしたり、不安になったりします。

ストレスを感じ、胃が痛くなり、緊張で頭痛がしたりします。

弱みを見せるという勇気

「ご機嫌いかがですか?」と知り合いにたずねると、たいてい次のように返ってきます。

「すべて順調です。そちらは?」

相手がもし本音を話したら、その場でかなりの長話になってしまうでしょう。

わたしたちは、ほかの人はみんなうまくやっていると思ってしまいがちです。

本当は誰もが問題を抱えているのですから、思い切ってそのことを話してみたら、みんな少しは気が晴れるかもしれません。

互いに弱みを見せ合う勇気が必要なのです。

そうやって互いを気遣う気力すらないところまで来ているのでしょうか。

そんな時間の余裕もないのでしょうか。

それどころか、家庭やパートナーとの関係の問題、仕事や自分自身の問題を、人に知られないよう起になっているのが現状なのです。

人は自分の弱みを見せたがらないものです。

誰も弱音なんて吐きたくありません。

ただ、自分の状況を正直に話すことと、弱音を吐くことはまったく別なのです。

誰もが自分の抱えている問題に対処しなければなりません。

その手段のひとつとなりうるのが、人に話を聞いてもらうことなのです。

わたしたち夫婦は、どうしてそんなに開けっぴろげにプライベートな内容を話せるのか、とよくたずねられます。

勇気があるね、と言われるのです。

そんな話をして怖くないのか、あとでしまったと思う心配はないのか、と訊かれます。

でも、このほうがいいとわたしたちにはわかっているのです。

このようなテーマで本を書いたり講演したりするなら、共感してもらえる自分たちの体験談が大きな強みになります。

隠しだてせず話したことで、まずい状況になった経験は一度もありません。

むしろその逆なのです!

この点に気づいていない人がまだ大勢いるのは非常に残念です。

自分自身や自分の経験について思い切って話すと、ポジティブなエネルギーが無限に返ってくるのです。

幸福度が高い多くの国民が共感した『北欧スウェーデン式自分を大切にする生き方』記事リストはこちら!

072-H1-hokuou1.jpg人口980万人のスウェーデンで20万部の国民的ベストセラー! 心の病を夫婦で乗り越えた経験を基に、27のアドバイスがまとめられています

 

マッツ・ビルマーク

スウェーデン、カルマル市生まれ。自身が持っていた不安症と向き合ったことをきっかけに、心の病の研究に注力。2011年「インナー・ヘルス」と題した初講演が反響を呼び、2013年には同講演をDVD化した。

スーサン・ビルマーク

スウェーデン、ルドビーカ生まれ。1995年にインテリアデコレーターとして働いていたとき、マッツと出会う。1996年には娘を出産。疲はい性うつ病となるが認知行動療法などによって克服した経験を持つ。

072-H1-hokuou2.jpg『北欧スウェーデン式自分を大切にする生き方 心の病を抜け出した夫婦からのアドバイス27』

(マッツ・ビルマーク、スーサン・ビルマーク/文響社)

現代社会はあらゆる「ストレス」でいっぱいです。そんな社会で頑張る人々に向けて、スウェーデン人夫婦が人生の質を上げ、心と暮らしの整え方をアドバイスしてくれる一冊。心の病になり、それを克服した著者だからこその説得力と、寄り添う優しさにあふれています。

※この記事は『北欧スウェーデン式自分を大切にする生き方 心の病を抜け出した夫婦からのアドバイス27』(マッツ・ビルマーク、スーサン・ビルマーク/文響社)からの抜粋です。
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