発達障害のグレーゾーンと診断された息子。優しい子だけど、将来がちょっと心配です...

<この体験記を書いた人>

ペンネーム:ゆうき
性別:女
年齢:45
プロフィール:主人、息子と3人で暮らしています。

発達障害のグレーゾーンと診断された息子。優しい子だけど、将来がちょっと心配です... 29.jpg

息子が小学校6年生のある日、担任の先生から電話がかかってきました。

学校の階段でお友達を引っ張る危険行為があったとのこと。

幸いにもそのお友達にケガはなく、謝罪だけで済んだのですが、それからしょっちゅう先生から電話がかかってくるようになりました。

「今日は授業中ハサミで遊んでいた。危ないので預かっています」

「お友達がいらないからあげるとくれたペンを分解して壊してしまった」

「隣の席の子の教科書を5ミリ角切り取ってしまった(息子の教科書と入れ替わっていたそうで、息子は自分のものだと思って切ったそう。隣の子のものを切るつもりではなかったと言っていました)」

他にもいろいろ。

階段での件以外は、たいしたことはないようにも感じますが「何なんだろう?」と思っていました。

しかし、10回目くらいの電話があったときに「息子さん発達障害かもしれません」と、病院をすすめられました。

はじめは「嫌なことをいう先生だなぁ」と思いましたが、よく考えてみると毎年の懇談で、担任の先生が、皆さん口をそろえて言っていたことを思い出しました。

「喋っていて給食を食べるのが遅い」

「周りを見ていないので、着替えや授業の準備ができていない」

「忘れ物が多い(ほぼ毎日何かしらを忘れる)」

「宿題をやってこない」

そのたび母親である私は先生に謝りながら(そんなこと言われても家で連絡帳や持ち物チェックを毎日しているし、宿題も家でやってるんだけど...)と思っていました。

ただ、連絡帳を正しく書けていないので、家でチェックしても忘れ物をしてしまいます。

先生に「最低限の集団生活はできないと」と何度も言われると焦ってしまい、息子を強く叱ったりはしていました。

ただ、「マイペースで心優しい子だし、楽しく学校に通えたらそれでいい」という思いもあり、まさか病院に行かなければならないなんて思ったことはありませんでした。

そんな中、保育士をしている友人と会った時に「発達障害って言われちゃって~」と話したら、こんな返事がありました。

「あぁ、かわいそうに。早く病院に連れて行ってあげればいいのに...」

その言葉にびっくりして、息子を病院に連れていくことにしました。

予約の電話で、今回どうして受診しようと思ったのか聞かれました。

担任の先生にすすめられたと伝えると「では先生になぜ受診するよう言ったのか経緯を書いてもらってきてください」とのこと。

「そうか! 先生が行くように言うなら、経緯を書いてもらうのが筋かも! 私は問題ないと思っているから受診のしようがないし!」と少し気持ちが軽くなりました。

病院では知能検査のような検査をしたり、カウンセリングを行いました。

そして先生の診断はこうでした。

「うーん。グレーゾーンかなぁ? 通院の必要はありませんが、気になることがあるときに来てください」

その後、息子は普通に生活をしていました。

中学生になると、先生方が気にかけてとても親切に接してくれたので、小学校とうってかわって学校に行くのが楽しくて仕方がないようでした。

その様子に安心していましたが、高校はいちいち親に予定や連絡事項のお便りもないですし様子が全く分かりません。

息子本人は「忘れ物なんてしたことがない」と言っていますがどうだか......。

「お母さん、明日からテストが始まるみたい」と聞いたときはびっくりして気が遠くなりそうでした。

各教科担任がテストの話はするでしょうし、周りの子の雰囲気とか気にならなかったのか......。

いい子なのですが、将来が心配です。

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