何となく適当になりがちな「昼ごはん」。でも、ちょっとだけ「冒険」すれば、料理の時間が楽しくなって、しかもおいしいひとときが過ごせるんです。そこで、料理レシピ本大賞in Japan準大賞受賞作のシリーズ第3弾『休日が楽しみになる昼ごはん』(小田真規子、谷 綾子/文響社)から、時間に余裕のある休日の昼ごはんを、「一工夫でおいしく楽しく変えられるレシピ」を連載形式でお届けします。
「けだるさ」が最高の調味料 昼下がりの釜玉うどん
気づいたら、時計は午後2時。
お昼を食べるタイミングを完全に逃してしまった。
放っておいたら、けだるいままで一日が終わってしまいます。
そんな昼下がりには、釜玉明太バターうどん。
けだるくっても作れる簡単さ。
なのに感じる鮮烈なおいしさ。
卵のとろみとバターの香りで「けだるい」が「うっとり」に変わります。
明太子の持つ動物性のうまみが「だし」になるので、つゆを作る手間もかかりません。
これなら関西・関東の戦いもけだるく避けられます。
材料(1人分)
冷凍うどん...1玉
ちくわ(5㎜幅に切る)...1本
明太子(粗めにちぎる)...1─2腹( 30g)
バター... 10g
卵...1個
万能ねぎ(小口切り)...適宜
作り方
1.フライパン(26㎝)に1カップの熱湯を沸かし、うどんを入れる。フタをして、中火で3~4分蒸しゆでにする。
2.ちくわを加えてひと混ぜし、へらでおさえて湯を軽く切る。
3.器に盛り、明太子・バター・卵をのせ、万能ねぎを散らす。混ぜながらいただく。
今度の休日は、スーパーの麺売り場をよーく見て。
今まで買ったことのない麺で、下のうどんを試してみましょう。
同じお芝居でも、主役が変われば、それだけで新鮮に感じるものです。
きしめん
ぺらぺらとした平打ちの麺で、名古屋名物の一つ。ほうとうよりも薄い。いったんもめんが麺になったら、たぶんこんな感じだみゃー。
稲庭うどん
秋田の稲庭という地域で生まれた干しうどん。うどんより細く、そうめんよりはだいぶ太い。コシがあるのに、つるつるなめらかなんだべ。
ほうとう
山梨の郷土料理。平打ちだけど厚みがあって、かぼちゃなどの野菜とともに味噌で煮込む。あ、「うどん」と言うと怒られるかもしれないずら。
生うどん
いわゆる「打ち立て」のうどん。もちもち感やコシは、専門店顔負け。10分以上ゆでる麺もあるが、それも含めて「うどん王」の風格じゃ。
【ズボラーさんの平謝り】
お湯、沸かすのめんどうなんで、冷凍うどんはレンジでチンしてます。2~3分でできあがり。
器もいっしょにあったまるから、お得です。
まあ、昼下がりじゃなくても、だいたいけだるいんで......。
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レシピは、麺、米、パンをテーマにしたものから、ワンプレート、鍋、サラダまで。昼ごはんを作るのが楽しくなるレシピ集です