休日を有意義に過ごすと、仕事が効率化できるって知ってますか?大富豪を相手に執事サービスを提供してきた新井直之さんが言うには、世界の成功者たちは休み方が全く違うそうです。そこで、新井さんの著書『超一流、二流、三流の休み方』(あさ出版)から、成功者たちが実践する「疲れないためのコツ」を連載形式でお届け。休み方を見直せば、人生を底上げできるかもしれません。
お酒
三流 飲み過ぎて二日酔い
二流 次の日を考えてセーブ
超一流 相手に気分よく飲ませる
"飲みニケーション"と言われるように、お酒を介して人とうまく付き合えば、仕事を発展させることができます。
お酒を飲む相手には、仕事の取引先もいるでしょうし、これからビジネスをともに始めるパートナー候補もいるでしょう。あるいは気のおけない友人と旧交を温めることもあるかもしれません。
そうした相手と飲むとき、いったいどんなことに気をつけるべきでしょうか。
飲んで、騒いで、翌日は二日酔い――。これは三流の飲み方です。自分のストレス発散が目的なので、自分だけが楽しく飲んでしまい、それでおしまいです。
では、翌日の体調を考慮して、相手が「飲もう」と言っても断っていいのでしょうか。仕事相手とのコミュニケーションのための酒席で、いつも早めに帰るのは得策なのでしょうか。
翌日のパフォーマンスを考えて早めに切り上げるのはいいですが、相手の機嫌を損ねてしまっては本末転倒。酒席を設けた意義が半減してしまいます。
お酒が次の日に残らないように飲むというのは、まだまだ二流です。その点、超一流は酒席の持つ意義をよくご存じです。どうすれば相手に気持ち良く飲んでもらえるのか気遣いを忘れません。
そもそも飲む「前」のお店選びの段階から工夫をしているのです。たとえば、翌日にお酒を残さないように、閉店時間が早いお店をセッティング。相手に失礼にならずに酒席を早めに切り上げられるようなホテルのバー、料亭、銀座のクラブなどのお店を選びます。間違っても騒がしい居酒屋は選びません。
飲んでいるときも、お酒のペースをコントロールします。
さりげないタイミングでお冷を出したり、「以前に飲んで、とても気に入ったんです」と低い度数のお酒を紹介したり。
お酒が弱い方は、相手にわからないように自分のお酒だけ薄めにつくってもらうなど、相手と同じペースでお酒が飲めるように工夫しています。
酒席の場所選びも飲み方も、すべてが戦略なのです。
なぜなら超一流は、「相手の本質を見抜くため」に飲むからです。ただ自分が飲みたい、酔いたい、ストレスを解消したい、相手とコミュニケーションをとりたいという理由でお酒を飲みません。
いずれ深い付き合いができるかどうか。自分を気に入ってもらえるか。本心では何を考えているのか。
普段は見えづらい相手の深い部分を覗くために、酒席を設けます。リラックスできる場所をセッティングして、相手のペースを考慮しながら、気持ち良くお酒を飲むのです。相手に気遣いをしながら、プライベートでの交流を増やし、先々のビジネスにつなげていく。
これが超一流の飲み方です。
――相手の本質を見極める、それがお酒の場
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