湿度の高い日本では年間を通してカビ対策が必要なことをご存じですか? そこでカビや菌を増やさない掃除や、ちょっとした生活の知恵を専門化にお聞きしてきました。今回はお掃除スペシャリストのAyakaさんに教えていただいた、お風呂・トイレの「除菌お掃除術」をご紹介します。
洗剤の個性を知ると汚れがするする落ちる!
1日1回は換気をしたり、バスマットやタオルをこまめに交換したり......すでにさまざまな方法で防カビ・除菌対策をしているかと思います。その上で、場所別に以下のような方法を取り入れると、さらにホコリやカビ知らずに! 特に見落としがちなポイントを厳選してご紹介します。
掃除を始めたものの汚れが落ちにくいとイヤになってしまいますよね? こまめにストレスなく掃除ができるようにするには、汚れに合わせた洗剤選びも大切。正しい洗剤を選べば汚れもするする落とせます。
「定期的に汚れを取ってからアルコールスプレーをふきかけておくのも、除菌対策としておすすめです」(Ayakaさん)
■ポイント1
目地、便器やタンクの黒カビは「防カビパック」で落とす
奥の方まで根を張る黒カビは中性洗剤や重曹、クエン酸では落ちないので、カビ専用の洗剤を使い「防カビパック」を行います。キッチンペーパーをかざして防カビ剤を染み込ませて20分ほど放置。その間に洗剤が奥まで行き渡り、黒カビを根こそぎ除去します。最後に軽く水拭きして終了。
キッチンペーパーに洗剤を染み込ませる「パック掃除」は、便座などにも有効。トイレにはクエン酸がおすすめです。
キッチンペーパーに洗剤を染み込ませる「パック掃除」は、便座などにも有効。トイレにはクエン酸がおすすめです。
■ポイント2
各種排水口は「つけ込み」一択
浴室や洗濯機まわりをはじめ、各種排水口は同じやり方でOKです。パーツを全部外して、酸素系漂白剤を溶かしたお湯に「つけ込み」ましょう。放ったらかしにしている間に汚れがしっかり浮き上がります。酸素系漂白洗剤は、「オキシクリーン」がおすすめです。
表面に付いたホコリなどは、軽くぬぐってからつけ込みましょう。
■ポイント3
2カ月に1度は防カビ燻煙剤をたく
黒カビはいったん生えると取り除くのが大変なので、生えない環境作りがいちばん。2カ月に一度お風呂の防カビ燻煙剤(黒カビを銀イオンで除菌するアイテムなどがある)を使いましょう。煙で浴室を満たすので、天井や壁、床など広くて手の届きにくい場所もしっかりケアできます。
浴室の扉を閉めて使用すれば、火災警報器が作動することはありません。
※オキシクリーン、防カビ燻煙剤はドラッグストアなどで入手できます。
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取材・文/峰岸美帆