自宅の除菌掃除に!「カビや湿気の温床」になりやすい5つの場所

梅雨明けはしたものの、湿度の高い日本では年間を通してカビ対策が必要なことをご存じですか? そこで今回はカビや菌を増やさない掃除やちょっとした生活の知恵をご紹介します。まずは、帝京大学大学院医学研究科教授の槇村浩一先生にお聞きした除菌掃除についてご紹介します。

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もはや年間を通してカビや湿気対策が重要です

年間を通して降水量が多く、海に囲まれた日本は、カビや細菌と切っても切れない関係です。「そんな環境の影響か、室内にカビが繁殖しても仕方がない、で済ませている人が多い」と話すのは帝京大学大学院の槇村浩一先生。すぐに深刻な病気になるわけではないのですが、積み重なればぜんそくなどのアレルギー疾患を発症することも。

「最近は乾燥を好むカビもいますが、多くは20~30℃、湿度65%以上の環境で繁殖するので、特にホコリと湿気が出合う場所はカビや細菌にとって好環境になります。やはりお風呂は要注意ですね」(槙村先生)

まずは以下の「酢綱井のカビ、菌、湿気ポイントのトップ5」を確認して、自宅のどこを重点的に「除菌掃除」すべきかを確認してみてください。

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1 お風呂・トイレ
水回りで湿気が多いだけでなく、衣類の着脱によりホコリも多い。さらにカビのエサとなるせっけんかすも豊富......というカビの発生No.1エリア。

2 靴箱
湿った靴、菌が付いた靴をそのまま密封空間であるクローゼットにしまうとカビの原因に。

3 寝室
フケやホコリに加え、睡眠中の汗がこもるマットレスや布団。カビだけでなくダニの温床にもなります。

4 キッチン
目に付きやすいシンクやコンロより、盲点は生ごみ用のごみ箱。ニオイも汚れも付きやすく、カビも生えやすいです。

5 リビング
最も注意したいのはエアコン。内部にカビが生えるとカビを含んだ風が部屋中にまき散らされるという恐ろしい状態になります。

取材・文/峰岸美帆 イラスト/木波本陽子

 

槇村浩一(まきむら・こういち)先生

帝京大学大学院医学研究科教授。医師。最新鋭の顕微鏡でカビの姿を記録した『医真菌100種 臨床で見逃していたカビたち』(メディカル・サイエンス・インターナショナル)が話題。

この記事は『毎日が発見』2019年8月号に掲載の情報です。

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