髪のコシや薄毛など、年とともに増えてくる「毛髪」や「頭皮」の悩み。そんなあなたのモヤモヤを一気に解消できるかもしれない、気軽にできる育毛法がありました。超人気ヘッドスパプロデューサー・辻敦哉さんの著書『育毛のプロが教える髪が増える髪が太くなるすごい方法』(アスコム)から厳選したヒントをまとめて、連載形式でお届けします。
薄毛のメカニズムを知れば解決策がわかる
そもそもなぜ、人間は薄毛になるのでしょうか?
多くの人は、薄毛は遺伝によって継承されるものだと考えています。男性は「おじいちゃんや父親がハゲていると、自分もハゲる確率が高い」と思い込んでいる人がほとんどではないでしょうか。私のヘッドスパでも非常に多くの質問を受けたのが、実はこのことなのです。
私は、遺伝は薄毛になる要因のひとつであってすべてではない、と考えています。
よく考えてみると、祖父や父親が薄毛になっていても本人はそうなっていない人はいますし、兄弟が同じように薄毛になっているわけでもありません。
では、遺伝のほかにどんな要因があるのでしょうか。それは生活習慣だと思います。頭皮環境にとってよい生活習慣であれば薄毛にはならず、そうでなければ薄毛になっていく、ということです。
もちろん、遺伝的に「薄毛になりやすい人」と「薄毛になりにくい人」はいると思います。しかし、生活習慣を改善していけば、「薄毛になりやすい人」でも薄毛にならないのです。このことは、「コップ理論」のイラストがわかりやすいのでご覧いただければと思います。
シャンプーしだいで髪は増えもすれば、減りもする
頭皮環境とは、主に頭皮の衛生状態、栄養状態をいいます。
今の30~40代の世代と、おじいちゃん世代では生活スタイルが大きく違います。日本人が毎日シャンプーをするようになったのは、瞬間湯沸かし器が普及し始めた昭和40年代以降だといわれていますので、おじいちゃん世代は頭皮の汚れが薄毛に大きく影響していたと考えられます。しかし一方、現在は生活習慣や刺激の強いシャンプーを使っていることが薄毛を誘発しているのです。
私は遺伝よりも頭皮の衛生状態や栄養状態が悪くなるような生活習慣にこそ問題があるのだと確信しています。
それに間違ったシャンプーを使って皮脂を取りすぎていると、毎日洗髪していても「衛生状態のよい頭皮」とはいえませんから、育毛発毛に好影響のあるシャンプーを使う必要があります。
逆に「湯シャン」も頭皮環境を悪化させる一因です。確かに刺激の強いシャンプーを使わないことは頭皮にいいと言えますが、お湯だけで洗っても皮脂が残ってしまいます。育毛を考えるとき、シャンプーは絶対に軽視できません。生活習慣とシャンプーしだいで髪は生えてくるのです。
薄毛を誘発する生活習慣を見直そう
現代は薄毛が増えるような生活習慣になりがちです。
テレビやパソコン、タブレット端末やスマホなど、モニターを見る時間がとても増えていて、目を相当酷使しています。それにゆっくりと食事を用意する時間がないため、インスタント食品や加工食品の食事が増えてミネラルやビタミンの摂取量が少なくなったり、外食が増えて脂質や塩分を摂りすぎている人が増えました。
睡眠時間も減る傾向ですから、夜に髪が育つ時間も減ってしまいました。またストレスに関しては、もう言うに及ばずでしょう。ストレスや目の疲れ、緊張が持続する状態が髪の毛に悪影響を及ぼします。
ですから、ストレスや目の疲れ、緊張状態を癒やしつつ、これから本書で示す頭皮の衛生状態、栄養状態を改善する方法を実践してみてほしいと思います。
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