「言っても片づけてくれない」人を動かす「片づけ3つの案」とは

家を片づけたいけど、「何から手をつけていいかわからない」「途中でイヤになった」「すぐ元に戻っちゃう」なんて悩み、抱えていませんか? 実は片づけられないのは「脳」のせいかもしれません。脳の働きを理解し、弱い部分を鍛えることで「片づけ脳」に変える。「片づけ上手になるための脳トレ」で話題の書籍から、そのエッセンスを連載形式でお届けします。

※この記事は『片づけ脳―部屋も頭もスッキリする!』(加藤俊徳/自由国民社)からの抜粋です。

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片づけてほしいときは"3つの案"を伝えてみよう

家族にただ漠然と「そこ、片づけて!」と言っても、なかなか片づけてくれないとき、まず試してもらいたいのが、具体的な片づけのやり方を3つ提示して、どれか1つを選んでやってもらうことです。

例えばリビングのソファにいつも家族のものがあって、なかなか片づかないとします。洋服だったりカバンだったり本だったり鉛筆だったり、その種類もいろいろあるとき、「この洋服は、洗濯機に入れる?クローゼットのかごに入れる?それとも捨てちゃう?」「鉛筆は、ペン立てに立てる?筆箱にしまう?こっちのかごに入れる?」というように、具体的な案を伝えます。

すると、「3つのうちのどれかをすればいい」と、具体的に理解できるので、相手は行動しやすくなります。自分自身の伝達力も鍛えられます。案を提示するには、相手がどういう案を用意したら片づけてくれそうか、相手のことをある程度分析しておかねばなりません。これを習慣にすれば、伝達力だけでなく、思考力もつくでしょう。

"3つ"とするのも意味があります。じつは脳は、明確な数字を示すと、考えをまとめやすいという性質があるのです。「だったら2つでもいいじゃないか」と思われるかもしれませんが、たいてい人は、2つは容易に考えられますが、あと1つは頭をひねらないと出てこないもの。それを考えることで脳が活性化するのです。

提案を3つ準備して、伝え上手になれば、部屋もきっと片づきます。

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加藤俊徳(かとう・としのり)

新潟県生まれ。脳内科医、医学博士。加藤プラチナクリニック院長。 株式会社「脳の学校」代表。昭和大学客員教授。発達脳科学・MRI脳画像診断の専門家。脳番地トレーニングの提唱者。MRI脳画像診断から、小児から超高齢者まで1万人以上を診断・治療。現在は、独自開発した加藤式脳画像診断法を用いて、脳の成長段階、得意な脳番地不得意な脳番地を診断し、薬だけに頼らない脳トレ処方を行う。著書多数。

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片づけ脳―部屋も頭もスッキリする!

(加藤俊徳/自由国民社)

片づけられないのは実は「脳」のせいだった!やる気がしない、なかなか進まない・・・など「片づけ」を妨げる脳の弱い部分を分析。手軽にできる8つの「脳番地トレーニング」で、片づけられるように脳トレを行う、画期的かつ話題の一冊です!

この記事は書籍『片づけ脳―部屋も頭もスッキリする!』からの抜粋です

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