バスとタクシーをやめるだけ!ジム通いより効果的な「節約ダイエット」

運動や食事制限など「長続きしないこと」ってありますよね。でもそれは「続けること」に頑張って疲れてしまっているからかもしれません。そこで、家計簿をつけることで「ダイエットを習慣化」するメソッドが話題となった『家計簿つけたら、ヤセました!』(川下和彦/あさ出版)から、三日坊主にならない「節約しながらダイエット」の方法を連載形式でご紹介します。

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「もっとやせたい!」が交通費削減にもつながる

ランチのカロリー・糖質を減らした生活を続けていると、たちまち贅肉が落ちていくのがわかる。

※食事制限のやり方がわかる前回の記事はこちら「食事制限も加減が大事!ダイエットと節約を同時にできる『M字メシ』とは」

あれあれ?自分は意志が弱いと思っていたけれど、意外とやればできるじゃん。せっかくヤセてきたんだから、もっとやってみよう!

変化が目に見えてくると、食事の見直し以外にも何か他にできることはないかと、気分がノってきた。こうしたよい流れを、途切れさせないことが大切なのだ。そうかと言って、ここで調子に乗って、ジム通いに意気込むのは時期尚早である。

ジム通いは、ようやく流れに乗れるようになってきたところで始める習慣としては、少々負荷が大き過ぎるからである。また、貯金を続けているところにジムの会費を払うのは、習慣継続に大きなインパクトを与えることになり、せっかく安定し始めた貯金のリズムを、台無しにしてしまうことにもなりかねない。

では、どうすればいいのか?いきなり日常生活に新しい運動を追加するのではなく、本来運動になっていたはずのことを考えてみるのである。

たとえば、普段楽するために、バスやタクシーに頼っていないだろうか。これを歩くことに、切り替えてみよう。1日あたりではたいした距離を歩いていないかもしれないが、ところがどっこい、これを積み重ねると相当な運動量になる。同時に定期を買っていない限りは、相当な節約にもなる。

私の場合、まず自宅から最寄り駅まで、バスに乗る代わりに歩くことにした。会社から電車の定期代が支給されていたが、バス代は自腹だった。

自宅から駅までの距離を調べると、約1.3km。行き帰り合わせると、1日あたり約2.6km歩いていることになる。

バスに乗った場合と比べると、10日で26km、100日で260km、1年では950km近く(平日のみ約250日で計算すると、650km)運動量に差がつくことになる。さらに、バスに乗ると片道220円、往復で440円かかる。

距離と同じように計算してみると、10日で4,400円、100日で44,000円、1年で160,600円(平日のみ約250日で計算すると、110,000円)に及ぶ交通費を使っていることになる。

このように、一見小さな差でも、毎日積み重なればとんでもなく大きな差になるとおわかりいただけただろう。

しかも、ビジネスパーソンは急いでいることを言い訳にして、つい自分にタクシーに乗ることを許してしまうことがある(実際、私もそうだった)。都心以外の地域でも、歩くより楽な自動車での移動に頼ってしまいがちだ(実際、私の地元もそうだった)。

個々人が置かれた事情によって、すべてを歩くことに置き換えることはできないと思うし、その必要もない。しかし、わざわざお金を払って追加の運動をする前に、日常気づかない小さな運動機会のロスを見直すだけで、運動にも貯金にもつながっていくのである。

かくして、食事方法の改善で貯金を増やし、贅肉を減らすことができた私は、次に移動方法の改善により、さらに貯金を増やし、贅肉を減らすことに成功した。

イラスト/高田真弓

お金に体、人生まで変わる「家計簿つけたら...」記事リストはこちら!

バスとタクシーをやめるだけ!ジム通いより効果的な「節約ダイエット」 040-syoei-cover_asa_kakeiboOL.ai2.jpg1部で著者に起こった変化、2部でそのメソッドが解説。実際に使ったという家計簿アプリも紹介されています

 

川下和彦(かわした・かずひこ)

1974年、兵庫県生まれ。大学院修士課程を修了後、2000年広告代理店に入社。家計簿の習慣化によって、3カ月で18kgのダイエットに成功。今でもリバウンドしていない。趣味(と実益)は、お酒と筋トレ。41歳にして習慣化の極意を体得し、人生が変わった。目下、人生快走中!

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『家計簿つけたら、ヤセました!』

(川下和彦/あさ出版)

無理な食事制限もせず、ハードな運動もなし。なのに、3カ月で18kgものダイエットに成功した著者が行ったのは、ただ「家計簿をつけた」だけ。意志が弱く、何をやっても続かない多くの人に勧めたい「三日坊主」脱出本。ダイエットだけじゃなく、あらゆることに応用できます。

※この記事は『家計簿つけたら、ヤセました!』(川下和彦/あさ出版)からの抜粋です。

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