アメブロで「~こんな事を言っちゃあなんですが!~」を運営しているかづと申します。現在は夫婦二人と4ニャンとで暮らしています。 今から36年以上前の、結婚当初のことを思い出しながら書いています。
夫は元来ブランド好き。
それは舅姑からの影響で
「歳相応の一流品を身に付けておかなければ世間の評価が落ちる」
というものだった。
しかし分り切った事だが
そもそも収入が見合わなければ高額商品は買えない。
夫の無駄遣いが過ぎて再び新聞代が支払えなくなり
電気やガス・水道代までが滞るようになった。
このままではサラ金に手を出さなければならない状況だと夫に言い
私が働きに出るので夫にも無駄遣いはやめてほしいとお願いした。
するとその話をした次の朝、
突然夫が(姑の兄)義伯父宅に行くぞと言いだした。
しかも私も義伯父に呼ばれていると言う。
なんと夫は「嫁が金を握っていて不自由している」と義伯父に言い付け
説教してほしいと頼み込んでいたのだ。
夫が先に家を出て、私は30分後に降りて来る様に言われた。
マンションの下に停まっていた車を覗くと姑が乗っていた。
「兄ちゃんのとこに行くんやろ?うちも行く!」
姑は興奮している様で嬉しそうだった。
義伯父宅に着くなり
姑は急ぎ足で車を降りて義伯父宅に入って行った。
夫も続いて行ってしまい
私が息子を抱いて荷物を持っているのを振り向きもしない。
ひとり遅れて義伯父宅の居間に入ると
大きなテーブルを挟んで義伯父と姑が座り
姑の横には夫が座っていた。
どうやらこの人たちは徒党を組んで
私を糾弾するつもりらしい。
ところが義伯父は私ではなく
姑と夫に向かって怒鳴りだしたのだ。
「かづさんは一人で来とるのに!
なんやお前は親連れて!!
(姑に)お前もお前や!!
タクシー代出したるから今すぐ帰れ!!」
姑も黙ってはいない。
姑「でもな兄ちゃん!私は第三者としてやな!」
義伯父「なにが第三者や!なんでお前が第三者やねん!」
姑「でも息子はやな!」
義伯父「ええから帰れ!!何べんも言わすな!帰れ!」
姑は私を鬼の形相で睨み付け
渋々帰って行った。
義伯父は前夜夫からの電話で相談を受けていた様で
私に向かって優しい口調で話しだした。
「かづさん、あんたもハタチそこそこや言うても
結婚したからには我慢もせなアカン。
それも11歳も年上と結婚したからには
それ相応の事もコイツ(夫)には必要や。」
恐らく夫は自分の浪費を隠して
嫁の金銭感覚がおかしいと
言い付けたのだろう。
義伯父は私が夫より11歳も年下なので
自分の事にばかり金を使って
年上夫の社会的体裁を考えていない嫁だと理解している様だった。
今日呼ばれたのはどうせこんな話だろうと予想していたので
家計簿に銀行の通帳
夫のクレジットカードの請求書などを持ってきていた。
クレジットカードの請求書の品名欄には
夫のスーツにバッグに靴が書かれてある。
私「この請求書の支払いがこれで
この請求書の引き落としがこれです。」
一つ一つの請求書を
家計簿と通帳とに照らし合わせて説明する。
私「この月の給料がこれで、支出がこれです。
支出の中の夫の物だけでこれです。」
義伯父「その歳でこんだけしか稼いでへんのに
なんでこないに自分の物ばっかり買(こ)うとんのや!
なんで子供のもんとかかづさんのもんが無いんや!」
私「家におるもんには要らんと言いますので...
散髪も夫は毎月行ってますけど、私は2年行ってません。
結婚してから自分と子供の物で買ったのは妊婦服とベビー服だけです。
それ以外は、家に居るもんには必要無いからと...」
義伯父「なんでや!家におるもんでも要るやろ!
人間生きとったら服も要るし散髪も行くやろ!
こらY!なんでこないなっとんのや!
お前から聞いとった話しとちゃうな!」
義伯父からの質問に
一切答えられず下を向く夫。
恐らく初っ端から姑が追い返されるとは思っておらず
姑が自分の味方となって
ガンガン義伯父の前で捲し立てて
私を責め立ててくれると考えていたのだろう。
義伯父「この家計簿でようやって来れたな!
で?かづさんはご実家とかには?」
私「(実家は)環境の悪い所やから絶縁せぇって言われてます。
まぁ、それは良いんですけど...。
私は家族でどこかに行くとか食事に行くとかもしたいんです。」
義伯父「(夫の方を向いて)なんでせぇへんのや?」
夫「.........」
私「行く時は必ずお義母さん達と一緒なんです。」
義伯父「(夫の方を向いて)それはなんでや?」
夫「.........」
私「お義母さんがお金を出してくれるからです。」
義伯父「まぁ、ワシも息子夫婦らと行く時はワシが金出すけどなぁ」
私「自分らで行って使う金があるなら、スーツや靴が欲しいって言います。
でも、お義母さんと行くたびに
今日はあんたらの為にいくら使ったって
自分とお義父さんに礼を言えって私だけ責められます。」
義伯父「!!!」
私「私はそんなにお金が掛かる様な所に行かなくても
親子3人で過ごしたいんです。
毎週金曜の夜からお義母さんの所に泊りがけで行って
炊事・洗濯・掃除と一人でやって日曜の夜に帰ってきます。
普段は夜帰って来たらご飯食べて寝るだけで会話も何にも無く
親子3人の時間がありません。」
義伯父「(夫に向かって)お前...
ちょっとお母ちゃんと離れ...
お前かづさんを大事にしたらなアカンやろ...。
アイツ(姑)もアイツで...
ワシはかづさんはよう我慢しとると思う!
こんなんうちの息子がしとったらただではおかんで!」
義伯父はその後も夫に
「前々から親戚中で姑が息子に甘いと有名やった」とか
「一人っ子のところに嫁に来てもろて今後どうする気や」とか
とうとうと言い聞かせていたが
夫は始終無言だった。
最後のトドメとして
義伯父「かづさん、もしもコイツと離婚したときは
コイツや妹とは縁を切る!!
けど、あんたは子供と一緒にいつでもここに来たらエエからな。」
と言った時には
夫は顔を上げてギョッとした様子だった。
その帰り道の車の中で夫はずっと無言だった。
私と離婚にでもなったら自分だけでなく
両親含めて絶縁だと言われたのがショックだったようだ。
これで反省して少しの間は大人しくなると思っていたが
夫の腹の中では次の手を考えていたのだった。
続く
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