休日を有意義に過ごすと、仕事が効率化できるって知ってますか?大富豪を相手に執事サービスを提供してきた新井直之さんが言うには、世界の成功者たちは休み方が全く違うそうです。そこで、新井さんの著書『超一流、二流、三流の休み方』(あさ出版)から、成功者たちが実践する「疲れないためのコツ」を連載形式でお届け。休み方を見直せば、人生を底上げできるかもしれません。
動き出し
三流 いつも時間ギリギリ
二流 基本は1時間前
超一流 ときに朝4時から始動
カラダの疲れがたまりやすい、休んでいるのに疲れが抜けないという方は、1日の動き出しに問題があります。それがパフォーマンスの低下を招いているのです。
たとえば、毎朝、時間ギリギリに出社していたりしませんか。疲れを取るためにギリギリまで布団でまどろんでいるから、通勤ラッシュに揉まれ、時間を気にしながら出社することになるのです。席に着いた頃には、精神的にも、肉体的にもぐったり疲れていることでしょう。
準備不足のまま仕事に取りかかり、焦りが増すからミスも増える。当然パフォーマンスも上がりません。これこそ、動き出しでつねに体力を消耗している典型です。残念ながら三流と言わざるを得ません。
これに対して、二流は1時間くらい前に出社します。少し余裕をもって仕事に取り組むので、三流のように追い詰められることはありません。ただし、社会人ともなれば、時間の余裕をもって出社している人は、いくらでもいます。ほかの人に差を付けるまでにはいかないでしょう。忙しいときはいくばくかの疲れも見えます。
そして、超一流は、「早めに出社する」という中途半端なことはしません。メリハリをつけるため、ときには朝4時に起床。始発を利用して「圧倒的に早く」出社します。
通勤ラッシュを避けられますし、段取りをつけてから仕事に取りかかるので、効率的に仕事が進みます。同僚が出社してくる頃には、今日やるべき仕事の半分は片付いています。時間的にも、精神的にも余裕が生まれ、急な仕事を振られても、トラブルが起こっても、落ち着いて対処できるのです。
人によっては「それほど早起きするのは疲れるのでは?」と思うかもしれませんが、一度やってみるとその効果を実感できるはずです。
私自身も「始発で出社」をたびたび実践しています。日々の忙しさに追われて、ズルズルと仕事が遅れがちになると、小さなダッシュを繰り返して遅れをカバーするしかなく、疲労が蓄積していきます。ところが、攻めの姿勢で圧倒的な前倒しを図ると、再び自分のペースを取り戻すことができるのです。
心身に余裕ができると、パフォーマンスは高まります。カラダの疲れを取るために、ズルズルと布団のなかにいるより、ときには早起きして始発の時間から活動したほうがずっと得だということを、超一流はよく知っているのです。
――早朝から動き出す日をつくろう
休み方や体調管理方法など、46の項目で大富豪と呼ばれる人生の成功者と二流、三流を比較検証しています