「お母さんの口から舌が出たままです!」早朝4時、施設からの緊急電話の結末は・・・?/中道あん

pixta_25541840_S.jpg

前回の記事:クーラー冷えの対策に「温活」はじめました

母が有料老人ホームに入所して何年目であろうか?

入居者がほとんどいない開業間もない頃に、ショートスティを繰り返し利用したのち、入所した母。きっかけは一人で留守番をさせていて、何度か倒れ救急搬送されることが続いたため。その原因となるものが飲酒であったり市販薬の過剰摂取であったりで、結局わが家では「これ以上の面倒は見られない」となって老人ホーム入居を検討したのです。

母は断固施設入居を拒否して、ケアマネジャーさんを巻き込んで大騒動。度重なる母の言動に堪忍袋の緒が切れ、私が「親子の縁を切る」と宣言したことで、最終的に母が折れたのです。

それほど嫌がっていた施設ですが、今は我が家のよう。限られた自由の中で穏やかに暮らしていました。

ですが、最近、施設職員に対しての問題行動が頻回になってきたのです。

そして、施設長から「このまま続くようでしたら他の施設に転所していただくことになります」と言われてしまいました。要するに、うちではお手上げ、出て行ってということですね。やっぱりね、そりゃそうだ。きっかけは......。

ある日のこと、まだ夜も明けぬ午前4時。施設の当直職員からの電話で起こされました。寝ぼけながら聞くと、母が呼びかけにも応じず、口から舌が出たままになっていると、とても心配した様子。「どうしたらいいか」という相談でした。

これはきっとわざとだと思い、職員にお願し、母の耳元へ電話を回してもらいました。「何してるん? そんなことしてたら救急車で病院いきやで」。「へ?」と返事がありました。私の声を聞いたのがきっかけで意識が戻る。そんな馬鹿なことはありません。完全な心因反応からくる、演技。駄々をこねるとでもいいましょうか。この前日に自分の思いが通じず嫌なことがあったようなのです。

母は昔から、自分の思い通りにならない、または心配ごとが出来ると、癇癪を起すか、具合が悪くなり救急病院へそのまま入院するような、そういう生活をうん十年続けてきたのです。

それが施設生活でも起き始めました。

きっかけは何かしら気になること、些細なこと。でも、それが自分で納得できないと、真夜中にナースコールを押しまくり、当直職員を寝かせない。救急車を呼んで欲しいと訴える。が、どこも悪くないので救急車は呼べない。

──そのやりとりが一晩中続くのです。

最初は優しそうな何でも聞いてくれる職員をターゲットにしていて、我儘を言い放題でした。今は、職員を選ばずナースコールを押しまくる。言うことを聞いてくれなければ、怒鳴る、暴言を吐くそうです。これが4日間も続いたそうです。いくら仕事とはいえそれでは肉体的に精神的にも参ってしまいます。母が痴呆症でしたら対応の方法もあるのですが、記憶力抜群、かなり悪知恵を働かして手が負えないそうです。

ええ、とても分かりますとも。

原因は精神的なもの。それで、精神科で入院してみてはと打診されました。直ぐにかかりつけのメンタルクリニックで相談すると、お薬を増やして様子をみることに。精神科だってそんなことで入院させるはずがありません。

先生は薬の過剰摂取を避けるため時間をかけて減らしていき、今は本当に少ない量で足りるようにしてくれたので、深く感謝をしています。なんだか今までの苦労が一瞬で泡と消えた感じです。たくさん薬を飲むと意識レベルはきっと落ちるので、夜は眠ってしまうと思います。このまま大人しくなってくれればいいのですが。

ついに追い出される日がきたのか。確定ではないですが、あの母がこのままで終わるはずがない。わが家のように居心地がいい場所を、またしても自らが原因で手放しちゃうのかと思うと残念でなりません。はたして、あの母を引き受けてくれる施設はあるのだろうか。

夫の浮気、母の介護...アラフィフ必読! 中道あんさんの記事リストはこちら

健康法や医療制度、介護制度、金融制度等を参考にされる場合は、必ず事前に公的機関による最新の情報をご確認ください。
記事に使用している画像はイメージです。
 

中道あん


「女性の生き方ブログ!50代を丁寧に生きる、あんさん流」主宰。Ameba公式トップブロガー。結婚22年で夫と別居。自立した人生を送るため正社員として働いていたが、2019年2月「好きなことを仕事に」とフリーランスに転身。えいっと行動力を発揮して夢を叶える女性をつくるEitonessを提唱、ブログ講座やコミュニティの運営を 行っている。現在、社会人の長男、長女と同居。要介護2の実母は3年半同居生活の後有料老人ホームにて暮らしている。

中道あんさんのブログ:アラフィフの生き方ブログ|50代を丁寧に生きる、あんさん流

50life_cover-obi.jpg

『50代、もう一度「ひとり時間」』(KADOKAWA)

20代で結婚、2男1女を授かり、主婦として普通に生きてきた。でも50代になると人生の転機が頼まれもしないのに訪れる。夫との別居、母の介護、女性としての身体の変化、子どもたちの成長。そこから見つけた「ひとりの楽しみ」をあますところなく伝え続ける、「あんさん」流のアラフィフライフ。50代からの人生を前向きに過ごすためのヒントが満載。

週3日、LINEでオススメ記事が届く!

コメントする

この記事に関連する「みなさんの体験記」のキーワード

PAGE TOP