「節約しているつもりなのに、全然お金が貯まらない」「将来のお金が心配」と、不安を抱えているだけで、「お金」と真剣に向き合うのを避けてはいませんか?節約・倹約で生活コストを落として生活に余裕が生まれれば、精神的なゆとりも持つことができるのです。月間700万PV超えの大人気ブログ『ノマド的節約術』運営者がみずから実践して厳選した、「誰でもできる節約のちょっとしたコツ」をご紹介します。
※この記事は「この1冊でお金に困らない! 節約ハック大百科」(松本博樹/KADOKAWA)からの抜粋です。
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真っ先にやるべき、家計が助かるおすすめの固定費削減術
節約しようと考えるのであれば、真っ先にやるべきことは毎月出ていく固定費の削減です。1回の手続きだけで毎月の支払いを減らすことができるので、その効果は絶大です。
(1)生活の基本、住居費、携帯電話&通信費、電気代をチェック!
毎月の「家賃」は、支出の中でもいちばん大きな固定費になります。引越しでもっと安くできないか考えてみましょう。その際、引越し先の国民健康保険料がどれぐらいか知っておくことも重要です。仮に家賃が安くなったとしても、国民健康保険料が今よりも高いところに引越してしまうと、結局あまり変わらなかった......となる可能性があるからです。
持ち家の場合は、「住宅ローン」の見直しを強くおすすめします。今は住宅ローンの金利もとても低くなっています。トータルで安くなるようなら乗り換えてしまいましょう。
すぐに手を付けたほうがいいのが「携帯電話料金」です。毎月1万円以上かかっているなら高すぎると思います。個人的には5000円以上でも高いと思うぐらいです。解約費用を払ってでも格安SIMに乗り換えましょう。1人3000円ぐらいにはできます。
携帯代と合わせて毎月のネット代もかかっているのではないでしょうか。家ではあまりネットを使わないなら、ネットと通話ができるプランにすれば、さらに節約できますよ。
月々の「電気代」が気になるなら、電力会社の乗り換えを検討しましょう。今は電力自由化の時代で、自分で自由に電力会社を選べます。ひと月に節約できる金額は小さいですが、これも1回設定するだけであとはずっと安くなります。
(2)そもそも本当に必要なの? 保険料、車、テレビ、新聞をチェック!
保険が必要かどうかは、ライフステージによって変わります。支払総額で考えれば、「保険料」は家賃や住宅ローンの次に大きな金額になります。月1万円以上払っているのであれば、解約も含めて見直しましょう。
「車」のある生活は便利ですが、保険料や自動車税・ガソリン代・車検代などの費用も別にかかってきます。今はカーシェアリングなどもありますから、自分で車を持つ必要性がどれくらいあるか、じっくりと考えてみることです。
「テレビ」は、私も1人暮らしを始めた頃に何も疑問に思うことなく買いました。しかし、会社を辞めて独立するタイミングでなぜ必要なのか考えるようになり、2011年に手放しました。それ以来ずっとテレビなしの生活を続けていますが、困ることは何もありません。むしろ、不必要な情報を入れずに済んでいるので、頭の中が整理されやすくなっている気がします。
「新聞」もネットでニュースが読めますから、私は必要性を感じません。もう10年以上購読していませんが、この先も困ることはないでしょう。
また、通っていないスポーツジムの会員費、ネットや携帯のサービスなど、毎月数百円でも払い続けていませんか。今一度、「ムダな契約」がないか確認してみましょう。
(3)カード払いでポイントを貯めよう!
固定費をクレジットカードで支払うようにすれば、ポイント分の節約ができます。
ポイント還元率の目安は1%以上です。仮に、月5万円をクレジットカードで払っていたとして、1%のカードなら500円分が戻ってきます。
固定資産税や自動車税・軽自動車税など、税金の支払いもクレジットカードをうまく活用すれば、ほんの少し負担を減らすことができます。支払額を減らす方法はありませんが、電子マネーのnanacoに一部のクレジットカードからチャージすることで、クレジットカードのポイントが貯まります。あとはチャージしたお金で税金を払いましょう。ポイントが貯まった分だけ節約になりますよ。
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