使いやすい化粧品の片づけ法「いつも・たまに・ストック」で分類/ハンカチは5枚あればいい

ものが捨てられないシニア世代でも、半分捨てられるようになる!? そんな方法を考案したのは整理収納アドバイザーの阿部静子さん。「1日5分1スペース」「ソファにはものを置かない」などのルールを守るだけでリバウンドしないと大人気です。今回は阿部さんのメソッドをまとめた著書『ハンカチは5枚あればいい』(すばる舎)から、「スペース別の片付けポイント」の一部をご紹介します。

【前回】洗面台の片づけ「最初に捨てるべき3つ」とは?/ハンカチは5枚あればいい

【最初から読む】これでリバウンドなし! 家の片づけ重要なのは「順番」

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リビングの引き出しに入れている化粧品。毎日お化粧をしていますが、これだけで十分です。ケースはフタなしがラク。ケースごと出して、終わったらまた戻します。(撮影/回里純子)

化粧品は「いつも」「たまに」「ストック」に分類

化粧品の収納は、ドレッサー、洗面台、リビングなどお化粧する場所によって、人それぞれかと思います。

でも、「ものを全部出す→要不要に分け、不要なものを手放す頻度別に分けて収納する」は、場所はどこであってもやり方は同じです。

片づけサポートで伺ったお宅では、大きな引き出しにたくさんの化粧品をまとめて入れていました。

毎朝お化粧をするとき、必要なものを探すのが大変なのが悩みだそう。

このお宅を例に、化粧品の片づけ法を解説します。

(1)ものを全部出す

引き出しの中に入っていたものを並べてみると、化粧水、乳液、美容クリーム、ナイトクリーム、目元のクリーム、パックが各2個、アイライナー、アイブロウ、マスカラ、チークブラシが各3本、口紅とアイシャドウが各5個、マニキュアは10本ほど。

その他に、まだ使っていない箱入りの美容クリームが10本!

お付き合いで購入しているそうですが、「こんなにたくさんあるなんて」とご本人もびっくりしていました。

全部出すことは、何が何個入っていたか把握できるので、とても大切です。

(2)要不要に分け、不要なものを手放す

たくさん持っていても、使っている化粧品はほんの一部です。

使っていない「イマイチ」だなと思っているものを手放しました。

また、劣化しやすいマスカラやマニキュアは中身を確認し、カピカピに乾燥したもの、チークブラシなど2個以上持っていた化粧道具は、使いやすいものを1本残して残りを手放しました。

手放す化粧品や道具は、使っていないものです。

気に入って使っているものは、手放さなくて大丈夫。

これだけで、かなりの量を減らせました。

(3)頻度別に分けて収納する

化粧品は、「いつも使う」「たまに使う」「ストック」の3つに分けます。

「いつも使う」ものは取り出しやすい引き出しの手前に、「たまに使う」「ストック」ものは奥に、それぞれを家にある箱や100円ショップのケースに入れて収納します。

「たまに使う」は、友達との外食や観劇など、少し改まった席に行くときに使うものなどですが、とくに必要なければ作らなくても大丈夫です。

「ストック」とは、すべて未開封のものです。

開封したものはストックではないので、使っていなければ手放しましょう。

相談者さんの10本あった箱入り美容クリームは、ストックとして引き出しの奥へ。

あと1年は、美容クリームを買わなくていいことがわかったことも、有意義だったようです。

できあがった収納を見て、相談者さんは「引き出しを開けるとワクワクします!」とうれしそう。

お化粧時間が楽しくなったようです。

最後に、私の化粧品の収納のことをお話しします。

お化粧は家事の合間5分でチャチャッとリビングで済ませるので、リビングに置いています。

収納には、高さ5~6cmほどの小さなケースを使っています。

お化粧は気持ちが引き締まるので365日していますが、化粧品は必要最小限しか持っていません。

化粧水とクリームがひとつになったジェル、UVカット乳液、アイライナー、アイブロー、コンシーラー、アイシャドウ、チーク、ファンデーション、口紅、ビューラー、マスカラが各1個です。

「たまに使う」はありません。

4色パレットのアイシャドウを使い、オンオフで使い分けています。

日に何度も使うリップクリームと口紅の2本をダイニングテーブルのトレイに入れて。

「ストック」はクレンジングのみで洗面所に収納しています。

化粧品をスリム化し、使う頻度で分けておくと、お化粧時間が短縮されて、毎日の暮らしも楽しくなります。

【次回】大事なのは分割。思い出の宝庫「押し入れ」の片づけ方/ハンカチは5枚あればいい

【まとめ読み】『ハンカチは5枚あればいい』記事リスト

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「玄関」「クローゼット」「キッチン」など6つのスペース別片付け術はわかりやすくで始めやすい! 「ハンカチは5枚」の理由もわかります

 

阿部静子(あべ・しずこ)
整理収納アドバイザー・フリーアナウンサー。宮城県仙台市生まれ。旅行会社での添乗員や航空会社地上職を経て、フリーアナウンサーとして活動。その後、整理収納アドバイザーの資格を取得。「すぐ片づけたくなる」「ラクにできる」「ハッピーになれる」片づけメソッドは講座で大人気であり、現在拠点である宮城県を中心に4年間で5000人以上の指導を行う。整理収納アドバイザー2級認定講師2019年度優秀講師、整理収納コンペティション2019プロ部門ファイナリスト、片づけ大賞2019プロ部門ファイナリスト。

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『ハンカチは5枚あればいい』

(阿部静子/すばる舎)

暮らしが変化するシニア世代に向けた、読むだけで半分捨てられるようになる片付けメソッド。整理収納アドバイザーの著者が指導した生徒は、約7割が60代以上。捨てるのが苦手なシニア世代でも、スペース別に一つずつ進めていけば、いつの間にかお家の中はスッキリ。「もう使わないもの」だけを手放していき、きれいな部屋で人生の後半を楽しみませんか?

※この記事は『ハンカチは5枚あればいい』(阿部静子/すばる舎)からの抜粋です。

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