ものが捨てられないシニア世代でも、半分捨てられるようになる!? そんな方法を考案したのは整理収納アドバイザーの阿部静子さん。「1日5分1スペース」「ソファにはものを置かない」などのルールを守るだけでリバウンドしないと大人気です。今回は阿部さんのメソッドをまとめた著書『ハンカチは5枚あればいい』(すばる舎)から、「スペース別の片付けポイント」の一部をご紹介します。
【前回】気づけばたまる「紙袋」を上手に減らすには?/ハンカチは5枚あればいい
【最初から読む】これでリバウンドなし! 家の片づけ重要なのは「順番」
ハンドソープ以外は外に出していない、わが家の洗面台。手前のハンドタオルは、洗面台まわりの水滴を拭くもの。水垢がつくのを予防できます。(撮影/回里純子)
手放しやすい「試供品・ホテルのアメニティグッズ・イマイチ化粧品」
洗面所のメインは、洗面台です。
化粧品やヘアケア用品など、細々したものがたくさんあって、ごちゃごちゃしがちです。
そこで、まずはこの3つ、試供品、ホテルのアメニティグッズ、イマイチだと感じて使っていない化粧品を手放してみてください。
これらがなくなるだけで、洗面所が見違えるようにスッキリします。
化粧品の試供品やホテルのアメニティグッズを、大事にとっておいている方は多いと思います。
ブランド品が多いので、もらうときはワクワクしますが、その後、意外にも使っていないことが多いのでは?
とくに顔につけるものは、使い慣れていないと慎重になります。
私も以前はホテルのアメニティグッズに心惹かれ、泊まるたび大事に持ち帰っていました。
でも、溜まるだけで、家では固形石鹸しか使うことがないと気がつき、今は、どんなにおしゃれなものでも手を出さないようになりました。
試供品やアメニティグッズの使用期限は諸説ありますが、未開封で半年~1年と言われています。
中身の劣化が気になるので、できるだけ早く使うことがおすすめです。
いつもらったかわからないもの、一度開けたものは思いきって処分しましょう。
洗面台の収納は、ここで使うものだけを入れています。細々したものは100円ショップの半透明のケースに入れて。中身が見えるので便利。(撮影/回里純子)
使っていない「イマイチ」のものには理由がある
そして、化粧水、アイシャドウ、口紅、ヘアムースなど、使いかけで残っているものが必ずあると思います。
「お店ですすめられたけれど、ラメがキラキラしすぎているアイシャドウ」「塗ってみたら色が地味すぎて老けて見える口紅」「香りがきつく感じるヘアムース」など、「イマイチ」だと感じているのには理由があり、残ってしまったのです。
高かったから、まだたくさん残っているからと、手放すことができないかもしれませんが、「イマイチだな」と思った時点で、その化粧品をもう使うことはないでしょう。
開封していると劣化が心配です。
それに、お化粧をするときは気持ちがワクワクするはずなのに、イマイチな化粧品を使っても楽しくないですよね。
次回購入するときは、同じ失敗をしないと心に決め、イマイチな化粧品は思いきって手放しましょう。
使っていない試供品、アメニティ、化粧品を手放すだけで、スッキリした洗面所になります。
これからは、自分の好みではないものは、もらわない、買わないを心がけたいですね。
【次回】使いやすい化粧品の片づけ法「いつも・たまに・ストック」で分類/ハンカチは5枚あればいい
「玄関」「クローゼット」「キッチン」など6つのスペース別片付け術はわかりやすくで始めやすい! 「ハンカチは5枚」の理由もわかります