ものが捨てられないシニア世代でも、半分捨てられるようになる!? そんな方法を考案したのは整理収納アドバイザーの阿部静子さん。「1日5分1スペース」「ソファにはものを置かない」などのルールを守るだけでリバウンドしないと大人気です。今回は阿部さんのメソッドをまとめた著書『ハンカチは5枚あればいい』(すばる舎)から、「スペース別の片付けポイント」の一部をご紹介します。
【前回】食料の片づけ法! 「ローリングストック」で"期限切れゼロ"と"節約"を/ハンカチは5枚あればいい
【最初から読む】これでリバウンドなし! 家の片づけ重要なのは「順番」
高い位置の棚の収納は、取っ手付きのケースにすると取り出しやすい。棚のサイズに合わせてケースを選ぶと、無駄がないし、見かけもスッキリします。(撮影/回里純子)
保存容器は5個に厳選。手放す基準は「ニオイとフタ」
「保存容器、たくさん持っている方はいますか?」と講座で聞くと、8割の受講生さんの手が上がります。
30個以上持っているという方もけっこういますし、なかには「段ボール1箱分!」という方もいて、講座では毎回盛り上がる話題です。
梅干しなどの市販の食品が入っていたプラスチック容器も、大事にとっている方が多く、どれもかさばるので、収納場所をかなり占領しています。
講座で「フタをして収納するのと、フタと容器を別にして収納するのはどちらがいいですか?」というご質問をいただきます。
フタをして収納すると場所をとるけれど、フタと容器を別にすると合うものを見つけるのが面倒です。
場所をとらないように、大きなものに小さいものを入れて収納すると、使うとき取り出しにくくなります。
これらの問題を解決するのは簡単。
本当に使うものだけ残し、数を減らすことです。
受講生さんは5~8個に。減らしても困っていない
では、どのくらいの数を残せばいいでしょうか。
参考までに、わが家の保存容器は、大2個、中2個、そしてガラスの容器1個の合計5個です。
食品を冷凍するときは保存袋を使い、かさばる保存容器は最小限にしています。
でも、たくさん作り置きをする方、離れて暮らす家族に料理を作って持って行く方などは、もう少し必要かもしれません。
ライフスタイルに合わせて「いくつあれば足りるか?」を考えてみましょう。
受講生さんの多くは、5~8個に厳選されています。
減らした後も「全く困らない。早く減らせばよかった」とおっしゃいます。
手放す基準を紹介します。
まず、「フタだけしかない」、逆に「フタがなくなっている」は一番最初に手放しましょう。
次に「ニオイや汚れがとれなくなっている」ものを手放しましょう。
さらに、「フタが開けづらい」「重すぎる」「大きすぎる」「小さすぎる」など、使いにくいものも手放します。
同じ大きさのものがあったら、使いやすいほうをひとつだけ残します。
これでかなり減らせるはずです。
最後に収納についてです。
いつも使う保存容器は取り出しやすい位置、たまにしか出番がないものは吊り戸棚など上の方へと、頻度別に収納します。
高い位置の棚に収納するときは、取っ手付きの100円ショップのケースがおすすめ。
中が見えるようなカゴだと、何が入っているのかがわかり、使い忘れることがありません。
わが家でも、使用頻度が低い保存容器は、取っ手付きケースに入れ、高い位置の棚に収納しています。
【次回】その「長~いお皿」って何使うの? 家の片づけが進む「お皿の枚数」/ハンカチは5枚あればいい
「玄関」「クローゼット」「キッチン」など6つのスペース別片付け術はわかりやすくで始めやすい! 「ハンカチは5枚」の理由もわかります