死亡率最悪の脳塞栓症、睡眠中に起こる危険な脳梗塞...3種類の「脳梗塞」に注意しよう

睡眠中に起こる危険な脳梗塞があることを知っていますか

脳梗塞にはいくつかの種類があると書きましたが、次いで「アテローム血栓性脳梗塞」について紹介しましょう。

「アテローム血栓性脳梗塞」は脳の太い血管に血栓ができ、脳内の血管を詰まらせてしまうことで起こります。ラクナ梗塞と同様に夏に多く生じます。

死亡率最悪の脳塞栓症、睡眠中に起こる危険な脳梗塞...3種類の「脳梗塞」に注意しよう honbun_high-37_zu.jpg
夏の脳梗塞対策は水分補給が第一であり、のどの乾きを感じたときはすでに脱水が始まっていますから要注意です。それを感じる前にこまめに水分を摂るよう心がけましょう。

そしてアテローム血栓性脳梗塞の場合、水分不足になりやすい睡眠中と、起床後に発症しやすくなるのも特徴の一つです。とくに夏の夜は知らず知らずのうちに多くの汗をかいているもの。大きなペットボトル1本分にあたる500mlもの発汗をみることもあります。それを前提に、就寝前と起床後はコップ1杯ほどの水分補給をすることをおすすめします。

ただ、水分なら何でもいいというわけではありません。緑茶などカフェインの入った飲み物は利尿作用があるため、逆に水分を排出してしまうことも。ビールなどのアルコールも利尿作用があり、脱水の原因となりがちです。飲酒の後はミネラルウォーターや麦茶などで水分を補給してください。

 

監修:川嶋 朗(かわしま・あきら)
神奈川歯科大学大学院統合医療学講座特任教授
総合内科専門医・医学博士

1957年、東京生まれ。北海道大学医学部卒業後、東京女子医科大学入局。東京女子医科大学大学院、ハーバード大学医学部マサチューセッツ総合病院、東京女子医科大学附属青山自然医療研究所クリニック所長、東京有明医療大学保健医療学部鍼灸学科教授・東洋医学研究所付属クリニック自然医療部門医師を経て現職に。日本初の高等教育機関による統合医療教育を設立。漢方をはじめとするさまざまな代替・伝統医療を取り入れ、西洋医学と統合した医療を手がけている。西洋医学の専門は腎臓病、膠原病、高血圧など。統合医療SDM クリニック院長。

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※本記事は川嶋朗氏監修の書籍『知らないと怖ろしいカラダの新常識100』(アチーブメント出版)から一部抜粋・編集しました。

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