「小太り」は実は長生きできる体型だった
BMIとは肥満度を表す指標として、国際的に用いられている体格指数のことで、<〔体重(kg)〕÷〔身長(m)〕の2乗>で求められます。
世界保健機関(WHO)ではBMI25以上を過体重、30以上を肥満とし、日本肥満学会の基準では18.5未満が「低体重(やせ)」、18.5以上25未満が「普通体重」、25以上が「肥満」との位置づけです。加えて、BMIが22になるときの体重が標準体重で、最も病気になりにくい状態であるとしています。
一方近年、国立がん研究センターが日本人35万人以上を対象とした研究によると、実はそうともいえないことがデータで示されました。
日本人の寿命、つまり死亡率をみると、男性であればBMI18.9以下のグループの死亡率が最も高く、死亡率が最も低いのは25.0~26.9のグループだったのです。
つまり、それぞれの筋肉の付き方にもよりますが、一般的に「小太り」といえるような人が最も寿命を長くできるということ。やせ過ぎよりも、適度に「小太り」や「ぽっちゃり」のほうが、見た目も実際も健康的といえるということのようです。