「小太り」は実は長生きできる体型だった! 「ポッコリお腹」が気になるなら、どうすれば?

「小太り」は実は長生きできる体型だった

BMIとは肥満度を表す指標として、国際的に用いられている体格指数のことで、<〔体重(kg)〕÷〔身長(m)〕の2乗>で求められます。

世界保健機関(WHO)ではBMI25以上を過体重、30以上を肥満とし、日本肥満学会の基準では18.5未満が「低体重(やせ)」、18.5以上25未満が「普通体重」、25以上が「肥満」との位置づけです。加えて、BMIが22になるときの体重が標準体重で、最も病気になりにくい状態であるとしています。

一方近年、国立がん研究センターが日本人35万人以上を対象とした研究によると、実はそうともいえないことがデータで示されました。

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日本人の寿命、つまり死亡率をみると、男性であればBMI18.9以下のグループの死亡率が最も高く、死亡率が最も低いのは25.0~26.9のグループだったのです。

つまり、それぞれの筋肉の付き方にもよりますが、一般的に「小太り」といえるような人が最も寿命を長くできるということ。やせ過ぎよりも、適度に「小太り」や「ぽっちゃり」のほうが、見た目も実際も健康的といえるということのようです。

 

監修:川嶋 朗(かわしま・あきら)
神奈川歯科大学大学院統合医療学講座特任教授
総合内科専門医・医学博士

1957年、東京生まれ。北海道大学医学部卒業後、東京女子医科大学入局。東京女子医科大学大学院、ハーバード大学医学部マサチューセッツ総合病院、東京女子医科大学附属青山自然医療研究所クリニック所長、東京有明医療大学保健医療学部鍼灸学科教授・東洋医学研究所付属クリニック自然医療部門医師を経て現職に。日本初の高等教育機関による統合医療教育を設立。漢方をはじめとするさまざまな代替・伝統医療を取り入れ、西洋医学と統合した医療を手がけている。西洋医学の専門は腎臓病、膠原病、高血圧など。統合医療SDM クリニック院長。

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※本記事は川嶋朗 (監修)著の書籍『知らないと怖ろしいカラダの新常識100』(アチーブメント出版)から一部抜粋・編集しました。

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