専門医の大野真司先生が警鐘「乳がんはゼロ期なら5年生存率はほぼ100%、だから乳がん検診を」

「乳がん」の種類と主な発生場所

専門医の大野真司先生が警鐘「乳がんはゼロ期なら5年生存率はほぼ100%、だから乳がん検診を」 2307_P071_02.jpg

専門医の大野真司先生が警鐘「乳がんはゼロ期なら5年生存率はほぼ100%、だから乳がん検診を」 2307_P071_01.jpg

乳がんにかかりやすい要因

・40歳以上
・初産が30歳以上、または出産・授乳経験がない
・閉経年齢が55歳以上
・肥満(BMI値25以上)
・家族(特に母と姉妹)に乳がんの既往歴がある
・良性の乳腺疾患にかかったことがある

閉経後のマンモ検査は乳がんを見つけやすい

がん検診の費用は公費負担があり、定期的に自治体からがん検診の知らせが届く仕組みがあります。

ですが、乳がん検診の受診率は約47%(厚労省2019年「国民生活基礎調査」)に留まるそうです。

「『自分が乳がんになる』と思っていない人が多いと感じます。乳がんと診断されて『まさか自分が!』と驚く人がほとんどです。しかし、9人に1人は乳がんになるのです。自分の乳房を常に意識して、乳がん検診を忘れずに受けていただきたいと思います」と、大野先生は話します。

検診を受けない人の中には、過去にマンモグラフィ検査(乳房X線検査)を受けた際、乳房が圧迫されて痛かったから、という人もいます。

また、若年層は乳腺の密度が高く、マンモグラフィ検査では乳がんを見つけにくい場合も。

文/安達純子 イラスト/堀江篤史

 

がん研有明病院 副院長 乳腺センター長
大野真司(おおの・しんじ)先生

1984年、九州大学医学部卒。九州大学医学部附属病院講師、米国テキサス大学研究員、国立病院機構九州がんセンター臨床研究センター長などを経て、2015年、がん研究会有明病院乳腺センター長に就任。18年から現職。

「やさしい暮らしの店 by 毎日が発見」presents

a.jpg

選りすぐりの商品のだけを掲載している「やさしい暮らしの店 by 毎日が発見」その中から各ジャンルのバイヤーが、特におすすめしたい商品だけをピックアップしました。

▶詳細はコチラ!

この記事は『毎日が発見』2023年7月号に掲載の情報です。

この記事に関連する「健康」のキーワード

PAGE TOP