「乳がん」の種類と主な発生場所
乳がんにかかりやすい要因
・40歳以上
・初産が30歳以上、または出産・授乳経験がない
・閉経年齢が55歳以上
・肥満(BMI値25以上)
・家族(特に母と姉妹)に乳がんの既往歴がある
・良性の乳腺疾患にかかったことがある
閉経後のマンモ検査は乳がんを見つけやすい
がん検診の費用は公費負担があり、定期的に自治体からがん検診の知らせが届く仕組みがあります。
ですが、乳がん検診の受診率は約47%(厚労省2019年「国民生活基礎調査」)に留まるそうです。
「『自分が乳がんになる』と思っていない人が多いと感じます。乳がんと診断されて『まさか自分が!』と驚く人がほとんどです。しかし、9人に1人は乳がんになるのです。自分の乳房を常に意識して、乳がん検診を忘れずに受けていただきたいと思います」と、大野先生は話します。
検診を受けない人の中には、過去にマンモグラフィ検査(乳房X線検査)を受けた際、乳房が圧迫されて痛かったから、という人もいます。
また、若年層は乳腺の密度が高く、マンモグラフィ検査では乳がんを見つけにくい場合も。
文/安達純子 イラスト/堀江篤史