日々多忙な医師の方々は、どのように元気をキープしているのでしょう? その秘訣はどうやら朝の過ごし方にありそうです。今回は呼吸器内科医の大谷義夫先生(59歳)が実践している朝活についてお話を伺いました。
【前回】「なんとなく不調」と向き合う。麻酔科の名医・富永喜代先生の習慣「朝はゆっくりスタートする」
時間がなくても栄養を摂ることは重要
【ヨーグルト+α】
どんなに忙しくても朝食は取るようにしています。
手軽に栄養が摂れるので、ヨーグルトに皮付きのりんごとバナナ、えごま油、ハチミツを混ぜたものが定番。
ヨーグルトには腸内環境を整えて免疫のバランスを整える効果が。
また、りんごに含まれるポリフェノールによって肺の機能が若く保たれ、血管にもいい効果が期待できます。
乾いた体に水分を補給
【コップ1~2杯の水】
睡眠中の体は、季節にかかわらず汗をかいています。
そこで、目が覚めたらまずはコップ1~2杯の水を飲んで脱水を予防。
就寝中の水分不足でドロドロになった血液を循環させ、心筋梗塞や脳卒中のリスクを減らすことができます。
カーテンを開けて日光を浴びることも習慣の一つ。
日の光を浴びると体内時計がリセットされます。
心筋梗塞や脳卒中の予防にも
【日常動作を徒歩にする】
「食べたら歩く」がルールなので、朝食後はあえてコーヒーを買いに近所のコーヒーショップへと出かけます。
往復10分もかかりませんが、それでも歩くことが大切です。
ちなみに、歩く程度は問題ありませんが、午前中の激しい運動は避けてください。
朝は血圧が上がりやすく、心筋梗塞や脳卒中を引き起こすリスクが高まります。
昼活・夜活におすすめ習慣
【食べたら歩く!】
歩くことは、肥満や高血圧、脂質異常症、糖尿病などの生活習慣病をはじめ、感染症の予防にも役立ちます。
筋力が低下すると、誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)につながることも分かっており、肺炎のリスクを下げることにも有効です。
取材・文/寳田真由美(オフィス・エム) 撮影/米山典子 スタイリング/片野坂圭子 モデル/丸山佳代(SPLASH)