糖尿病専門医の牧田善二先生がおすすめする「抗糖化、抗酸化作用のある食材」セレクション

老化対策には日頃の運動なども大切ですが、特に食事に関わる、食材や食べ方の影響も大きいもの。今回は、AGE牧田クリニック院長の牧田善二(まきた・ぜんじ)先生に「糖化と酸化を防ぐ最強食材」を教えてもらいました。

【前回】糖尿病専門医の牧田善二先生がおすすめ「ちょい足しで簡単!体と脳が若返る万能食材」

ちょい足しで簡単

体と脳が若返る万能食材

いつもの料理に気軽に加えられる抗糖化、抗酸化作用のある食材たちを紹介。

毎食、何かしらプラスしてみましょう。

ナッツ

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ビタミンの中でも特に抗酸化力が強いのがビタミンEです。ナッツ類にはこのビタミンEが豊富。ただし、食べ過ぎは塩分過多になるので無塩のものを。

おすすめは
無塩のナッツ類をおやつ代わりに食べましょう。

食べる頻度
毎日摂取OK

摂取量の目安
1日30g程度(アーモンドでおよそ20粒)を目安にしましょう。高カロリーなので食べ過ぎには注意。


いんげんのナッツあえ

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ゆでて食べやすく切ったいんげん100gにしょうゆ大さじ1/2、砕いたナッツ(無塩)30g、砂糖少々をあえる。ごまあえ風に。

シナモン

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シナモンには血糖値を下げたり、毛細血管を修復する働きのある成分が含まれています。抗酸化作用もあり、料理や飲み物に少量使うのがおすすめ。

おすすめは
紅茶やコーヒーの香りづけの他、スパイスとして料理に使うのもいい。

食べる頻度
毎日摂取OK

摂取量の目安
1日あたり2g(小さじ1弱)、子どもの場合は0.5g未満。過剰に摂取すると肝臓を害する可能性があります。

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紅茶にシナモンをひとふり。少量をこまめに摂りましょう。

キウイフルーツ

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老化予防効果や疲労回復作用のあるビタミンEとC、抗AGE効果の高いビタミンB6、高血圧予防に役立つカリウムなどが含まれています。

おすすめは
肉の後に食べると、たんぱく質を分解する酵素の働きで消化がスムーズに。

食べる頻度
毎日摂取OK

摂取量の目安
1個程度。他の食材と比べて糖質が多めなので、摂り過ぎには注意を。

【朝食時に】
果物の果糖は体にため込まれやすい性質をもち、肥満の原因になりやすいもの。朝食で摂ることでミネラルやビタミンが有効活用され、糖分も消費されやすくなります。

 

AGE 牧田クリニック院長
牧田善二(まきた・ぜんじ)先生

北海道大学医学部卒業。糖尿病専門医、医学博士。1996年北海道大学医学部講師、2000年久留米大学医学部教授。03年より現職。新刊『医者に殺されない 病院・医者の正しい選び方』(新星出版社)他、著書多数。

この記事は『毎日が発見』2023年6月号に掲載の情報です。
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