人生後半の「余命」を決めるのは「歩く速度」!? 特に鍛えるべき部位は「お尻の筋肉」

健康寿命を延ばすための筋トレ

加齢により心身が衰えている状態をフレイルと呼ぶようになりました。

もともとは「虚弱」「老衰」「脆弱」を意味する英語の「Frailty」を日本語にした造語です。

体と心の活力が低下し今まさに下り坂にいる状態、健康状態と要介護状態の中間に位置する状態を示します(J Gerontol A Biol Sci Med Sci. 2001)。

要介護とは、入浴、トイレ、食事等の日常生活でつねに介護を要すると見込まれる状態のことをいいます。

2019年度には480万人が介護を必要としていると認定されており、今後その数は爆発的に増加すると考えられています。

日本人の平均寿命は世界の中でもトップクラスです。

2019年度の厚生労働省のデータでは男性では81.4歳、女性では87.4歳です。健康寿命とは日常生活が自立している期間を意味しますが、男性では72.6歳、女性75.3歳と計算されており、男性では人生の晩年の8.8年、女性では12.1年介護を必要とする生活(要介護2以上)となります。

要介護となる一番の原因は転倒、骨折や膝や腰の関節痛などが原因で、自力で動くことができなくなることです

動けなくなると筋肉量が減少しさらに歩行能力が低下します。

すると外出しようとする気力がなくなり、その結果、家に引きこもってしまいます。

動けなくなることが精神的・心理的なフレイルを増悪していきます。

<続きは本書でお楽しみください>

 
※本記事は石黒成治著の書籍『筋肉が がんを防ぐ。 専門医式 1日2分の「貯筋習慣」』から一部抜粋・編集しました。
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